【テレビ】『僕の自学ノート』:親として子の背中をどう押すか?

親御さんであるなら、『我が子には、こういう風に育って行って欲しい』と願うことは多いと思います。僕自身は、ありふれた言い回しではありますが、『自立した子ども』になっていって欲しいと思っています。

 
 

そんな中、先日、Eテレで再放送された『僕の自学ノート』という番組を見ました。

 

https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20191130

 

この番組は、僕の勤めている会社の顧問的な存在の方に薦められていました。この人と一緒に仕事に行く際に、子供の話をしていて、こんな話をしました。

  • しっかりと自立した子供になって欲しい。
  • いわゆる平均的な子供ではなくて、何かに突出した能力を持った子に育って欲しい。
  • その為に、自分の好きなことをどんどん突き詰めていって欲しい。

まあ、ありふれたことではありますけど(苦笑)すると、その顧問の方からこの番組を(再放送をやると思うから)見たら良いよと教えて頂きました。

 
 

で、ようやく、、、(笑)先日の再放送を見ることが出来ました。これを見て、色々と考えさせられましたので、その辺を書いていこうかと思います。

 

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

 

番組の概要

この番組を見られてない方に、簡単に概要を説明します。

  • 北九州に住む男子中学生(梅田明日佳さん。現在、高校2年生)のお話。
  • この子が小学3年生の頃、『自学ノート』という自由研究を行う課題に取り組み、のめり込む。
  • 学校の課題でなくなっても、一人で自学ノートを続ける。
  • のめり込むと同時に、他生徒と遊ぶとか部活とか所謂、普通の生徒がするようなことをしなくなる
  • 当然、友達もほとんどいなくなる。
  • 自学ノートの発表の場として、自分の調べたことを本職としている方にノートを見て感想を言ってもらう。
  • そういった方とのコミュニティの輪が広がっていく
  • 中学3年生の頃に、「子どもノンフィクション文学賞」大賞に選ばれる。

だいたい、こんな感じの内容です。主な登場人物は、この主人公の中学生とそのコミュニティの人たち、そしてお母さん

 
 

お母さんの心情

前述のNHKのサイトからもリンクが張られてますが、以下のURLにお母さんのインタビューが書かれてます。

 

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586208/index.html

 

あまりにも周りの子供と違う。これで良いのか?・・・という心情、悩みを語られてます。やはり、そうですよね。

 
 

でも、お母さんがこのようにも語られてます。

『明日佳をこういう風に育てよう』とか、そういう考えはおこがましいと思っています。 やっぱり、一人の人間ですから。人格があって、いろいろ自分で考えているので。道筋はつけてやっても結局、歩いていくのは自分なんですよ。


https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586208/index.html

これ、重い言葉だなと思います。子育ての後輩として、大きく心に留めておきたい言葉だなと思いました。

 
 

日本の教育というのは、みんな同じになるのが良しとする風潮があります。今後、その風潮がどうなるか?は分かりませんが、自分の子供がその風潮に逆らうような子供に育とうとしている時、子供の背中を押して上げることが出来るのか?

 
 

インタビューでも大きく悩んでおられたことも吐露されてますが、結果的にこのお母さんは子供の背中を押して上げているように感じ、とても勇気を頂きました。

 
 

友達は出来るのか?

この自学ノートを作成するのに、図書館に入り浸り、部活はせずに家に帰って文章作成にあたる、という生活を送っていたとのことでした。そうなると、必然的に同級生の友達はできない、、、ということになります。この主人公の中学生に対して、同級生からは『不思議くん』という位置づけになっていたようです。

 
 

こういう状況って、親としてはやはり心苦しいモノですよね。本当に『このままで良いのか?』をお母さんも常に考えられていたようです。

 

[土塔えんじ:いったん、CMです]

 

ただ、情熱を注ぐものというのは、それ相応に人を引き付ける魅力が出てくるのだと思います。この自学ノートを読んだ人は、その情熱を無下にしないよう、その熱意にこたえるような返信をしていたとのことでした。

 

テレビで紹介されていたのでは、

  • 時計屋さんのイベントに、主人公の子が訪れる。
  • 時計屋さんに興味を持ち、自学ノートを書く。
  • その内容を、時計屋さんのオーナーに読んでもらう。
  • 時計屋さんのオーナーは、その熱意にこたえて返信を返す。

こういった流れ。これらを色んな文化施設に対して行い、コミュニティの輪を広げていっていたようです。(まあ、読んでもらうのにアポなしで訪問されていたようですが(笑))

 
 

熱量とその行動力があれば、コミュニティの輪は広がっていく。同級の友達はいなくても、それを支える人が必ず出てくる。そんな事をこの内容は教えてくれているような気がしました。

 
 

子育ての分岐に立った時に立ち返ることが出来る番組。

僕の息子は、現在、3歳。まだまだ、本能の赴くままに過ごしてます(笑)

 
 

そんな息子が5年もすれば、この主人公の中学生が自学ノートに出会った年齢になる。親として、そういった分岐に立った時、そっと子供の背中を押してやれるか?とても悩むと思います。そんな時、この番組のこの親子の存在を思い出そうと思います。ここに何かしら、ヒントがあるように思います。

 
 

子育ての分岐に立った時、立ち返ることが出来る番組に出会えたなと思いました。ちょっと、取り留めのない文章になってしまってますが、自分の備忘録として、この記事を残そうと思います。

 

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