【サッカー】ヴィッセル神戸×殺し屋のマーケティング

最近、色々な企業や店舗がなぜ売れているのか?と言うことを分析するため、マーケティングの本を読むことが多いです。その中で、読んだ本『殺し屋のマーケティング』( 三浦崇典さん著 )がとても面白く、何度か再読をしています。

 
 

一方、セレサポでサッカー観戦が趣味ですので、ファンではないけどどうしても注目してしまうのがヴィッセル神戸。今回の記事は、そのヴィッセル神戸について『殺し屋のマーケティング』と照らし合わせてみます。

 

以降、少しネタバレします。

『殺し屋のマーケティング』を読まれる予定の方はご注意を。


 

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

 

殺し屋のマーケティング

三浦崇典さん著

 

マーケティング本でありながら、小説スタイル。この本の主題は、

受注数世界一の殺しの会社をどうやって作るか?

というもの。殺しは当然、犯罪になる訳ですから、営業ができない・広告が打てない・PRできないの3重苦。その3重苦に対して、どのような回答ができるのか?

 
 

僕自身、このサイト上ではエンジニアと名乗っていますが、会社では現在は営業部に所属しています。そんな立場上、その売り方にとても興味がありこの本を手に取りました。

 
 

どんな事業でもそうですが、物を売るのにはその企業・店舗の信用が大事。地道にコツコツと信用を稼いでいき、それが積み重なって最終的には大きな信用になっていく。あるいは、広告・PRを巧みに利用して、大きな信頼を短期間で得る。普通に考えて、そんな手法が思い描かれると思います。

 
 

この本に書かれている『受注数世界一の殺しの会社』についても信用を稼ぐというのは同じ。でも、殺しを売りにする会社なので、前述の通り宣伝等はできない。信用を稼いでいくのはかなりの難問、さて、どうしましょう?

 
 

【少しネタバレ】この本に書かれていることが、その信用を持っている人間を雇うというもの。

※間接的な表現にしました。これ以上は、本の核心に触れるところでもありますのでご容赦を(笑)

 
 

これを踏まえ、ヴィッセル神戸の強化はどうなっているでしょうか? そのヴィッセルのチーム強化方法、とりわけマーケティングという視点で注目していると、実にこの『殺し屋のマーケティング』で描かれる手法とよく似ていると感じました。

 
 

ヴィッセル神戸のマーケティング:イニエスタが不可欠

今更ですが、ヴィッセル神戸の強化やマーケティングにおいて、イニエスタという存在はとても強力な武器だと思います。

 
 

簡単に考えても、以下2項は直ぐに出てきます。

  • プレーヤーとして世界1
  • 集客力
 

また、イニエスタは2018年の夏にヴィッセルに加入しました。そして、2018(-19)年の冬以降、ヴィッセル神戸は多くの有力選手を獲得します。

  • 山口蛍
  • 西大伍
  • ビジャ
  • サンペール
  • ダンクレー
  • フェルマーレン
  • 酒井高徳
  • 飯倉大樹
  • 初瀬亮(色々、話題になってるので一応・・・w)
 

これだけの選手が集まってきてます。とても、凄いことですよね。

 
 

ただ、尚既神断wなんてネットスラングも作られた位、これまでのヴィッセル神戸はどちらかと言うと移籍先としては1stに挙がりにくかったチーム。それだけに、これだけの選手がこうも集まってくるのは、単純にお金だけだと思います? 外国人選手はまだしも、 セレサポとしてよく知る山口蛍は、間違いなく、

イニエスタとサッカーが出来るから

これが理由にあったと思っています。多分、他の選手も少なからずこれがあったと思います。

 
 

イニエスタ=サッカーで世界最強の信用を持った選手の獲得

 
 

イニエスタを獲得したことで有力選手をも簡単に集められる位、ヴィッセル神戸自身もとても大きな信用も得たのですね。そういう意味で、チーム強化としてもイニエスタは不可欠な存在だったのかと。

 

[土塔えんじ:いったん、CMです]

 

このマーケティング手法での結末

また、本に戻ります。

 
 

『殺し屋のマーケティング』の主人公:桐生七海は、女子大生で実業家。『レイニー・アンブレラ』という警備会社を作り、右肩上がりの業績で世間の注目を浴びます。そんな中、警備を請け負ったイベントで、クライアントを殺されてしまう・・ということが起こります。(←本の帯に書かれている内容です)

 
 

結果的に、レイニー・アンブレラは大きな信用を失うことになるのですね。昨今の政治家や著名人の失言や、企業の不適切な対応など見てもそうですが、信用を失うのはいとも簡単。

 
 

ヴィッセル神戸はどうでしょうか?

 
 

イニエスタという大きな信用を得た。ただ、イニエスタも今年35歳。恐らく2-3年の内にピークは越えると想像できます。また、ヴィッセルとイニエスタの契約内容は知りませんが、 他チームに移籍してしまうということも考えられる。イニエスタが在籍して選手として力を発揮できるであろう、恐らくこの1-2年が勝負。

 
 

それまでに、イニエスタの信用をチームの信用に昇華させたい所なのかなと思います。 そういう意味で、実は今、切実に『チームとしての結果』が必要なんだと思います。 つまり、タイトル奪取。そうしないと、この信用を保てない。

 
 

2019年12月21日、ヴィッセルは天皇杯で初の決勝進出。タイトルマッチも初なのかな?さてさて、どうなりますでしょうか?

 
 

ヴィッセル神戸の今後のマーケティングに注目

実際のところセレサポですので、ヴィッセル神戸がどういう結果を得ようとそこまで興味はないです。でも、ヴィッセル神戸の今後のマーケティングはとても興味があります。

 
 

前述の通り、現時点で、

ヴィッセル神戸の信用=イニエスタの信用

と思っています。他サポが嫉んでいる (苦笑)ように感じるかもしれませんが、純粋に、つまり長くは続かないのでは?というのが正直なところ。1回タイトルを獲得できたとして、昨今のJリーグの傾向で、それを継続していくのは並大抵ではないことですからね。

 
 

ただ、個人的に1番注目しているのは、イニエスタの信用が衰えたタイミングでまた大きな信用を持った選手を新たに獲得し続ける・・・というプランを三木谷さんが持っているのか?と言うところ。そこは、とても興味がありますね。

 
 

既にイニエスタに行ってもうたんで、後はメッシクリ・ロナか・・・(笑)でも、それ位の信用を持っている選手を獲得しないと今(イニエスタ)以上は行けないと思います。1人のJリーグ・ファンとして、その辺はヴィッセル神戸に少しだけ期待しています(笑)

 
 

最後になりますが、『殺し屋のマーケティング』は小説としてもとても面白いですので、良ければ読んでみてください。

 
 

【サッカー】ヴィッセル神戸×殺し屋のマーケティング” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です