【セレッソ】横浜FC戦:継続する豊川と松田陸のプレー。そして坂元。

セレッソ 4-1 横浜FC

2021.3.13 @ニッパツ三ツ沢球技場

雷雨で、キックオフが2時間も遅れるという難しいアウェイゲーム。それにも関わらず、久々、4得点の勝利!!

多くのゴールを見る事の喜び』というものを、久々に味わえたような気がします。クルピらしさが全開だった感じがしました。この調子で。

そんな所で、試合を振り返ります。

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

試合内容

●豊川、今シーズン初ゴール!!!

キャンプ時の調子の良さが伝えられて、開幕からずっと期待されてましたが、ようやくなゴール(笑)!これは嬉しかったですね~。ただ、今日は『豊川の日やな~!』な感じで、どフリー空振り(嘉人のオフサイド?)も含めれば、決定的なシーンが豊川に5度も訪れてました。それで1ゴールなので、そういう意味では物足りないw

ですが、後述しますがこれまでのチーム貢献度を考えると、本当に良かったな~と感じます。

●西尾に当たっての失点。

西尾のブロックに当たってコースが変わるというモノ。これは、不運の部類に入るゴールかな?西尾も積極的に言った結果なので、OKではないかと。

●嘉人のゴール!!!

右サイドの崩しからの嘉人!!!形は少し違いますが、開幕戦のゴールを再現したかのようなゴールでしたね。失点直後やったので、このゴールで今日は行ける!と感じました。やっぱり、同じ1ゴールでも、嘉人が取ると雰囲気が違う感じがしますね。

●加藤、J1初ゴール!!!

加藤、おめでとう!!!チーム関係者、サポ含め、セレッソに関わる全ての方が、『前節のPK失敗を取り戻した!!!』と思ったのではないでしょうか(笑)?そういう意味でも、大きいゴールでしたね。

でも、ここは清武を取り上げたいです。加藤にアシストした高木へのスルーパスが凄すぎる。斜め後ろからのパスを、前向いてボールを受けてからスルーパスを出すまでの、あのプレースピードの速さ

映像からも分かりますが、ボールを受ける直前に一瞬だけ周囲を確認してるんですよね。

だからこそ、ボールを受けた時に、次にプレーするイメージを持てている。また、そのイメージを正確に行えるテクニック。これぞ、清武!!というスーパープレーでした。

●高木も今シーズン初ゴール!!!

やっぱり、高木はキックが上手いな~。ワンステップで、あれだけ速いボールを蹴れるのは凄いな。ユンさん、ロティーナさん、クルピと、どの監督の時もなんだかんだ起用されているので、いい選手なんだなと思います。キャリア的に、もう少しインパクトのある活躍をしてほしいですけど(苦笑)

==============

試合内容はこんな所にして、今回は豊川雄太松田陸を取り上げてみたいと思います。

豊川は、僕個人的に大好きなプレースタイルのFWで、去年のロティーナの時代から、いつか取り上げようとずっと思っていました。が、なかなかタイミングが合わず(苦笑)今回、本当にようやく取り上げられる!と言った感じが強いです。

そして、今シーズンも活躍が目覚ましい松田陸。陸も、セレッソ入団早々にシャケ越えを果した選手として印象が深く、そして大好きな選手です。今回のアシストのシーンについて、取り上げて行きたいと思います。

この2人を取り上げるキーワードは『継続しているプレー』です。まずは、豊川から。

ウザガラマー豊川

僕の中でのことで恐縮ですが、豊川の呼称を『ウザガラマー』としています(笑)このウザガラマーを説明するのに、少しだけ僕の愛読書の紹介を。

ウザガラマーの創始者: 田中泰延さん

田中泰延(ひろのぶ)さん、ご存じの方もおられると思いますが少し紹介します。以下のベストセラー本を書かれた人です。

この本、本当に面白いのでお勧めです(笑)

この方、Twitter(@hironobutnk)でも有名な方で、息をするかの如くツイートする・・・と言われるような方です(笑)その呟きも面白いし、絡み方を間違えなければ素人が絡んでも、面白いやり取りが出来たりするよう方です。著名人でありながら着飾らないし、人気のある方で。

そんな人なので、ネット界隈では、めちゃめちゃな絡み方をしようとする人も居てたりします。そんな人達のことを、田中さんは『ウザガラマー(ウザい絡みをする人)』と総称してます。

前置きが長くなりましたが、セレッソで初めて豊川のプレーを見た時、

ウザガラマーや!!

と思いました。田中さんの場合は、悪い意味で・・・でしたが、豊川の場合は、勿論、良い意味で・・・です(笑)

そして、豊川の絡む相手は、“相手センターバック”に対してです。

豊川のウザ絡みの効果

今シーズンのセレッソ、この横浜FC戦では結構、ビルドアップ出来てきましたが、開幕当初はFWに当てる縦パスを徹底してた印象でしたよね。

ここで、孤軍奮闘してたのが豊川。

ロングキックでFWにボールを当てるとなると、どちらかと言うと大きなFWの方が有利なのはイメージできますよね。でも、豊川は171cmと小柄な選手。それでも、DFラインからの縦パスにずっと絡みに行っていた印象ってなかったでしょうか?ボールを触れずとも、相手CBにちょっかいを出すようなプレー。

ここが、豊川の“ウザガラマー”たる所以です。

DFラインからの縦パスには、ひたすら絡もうとする。何とかして、ボールを保持しようとする。ボールが高くなれば小柄な豊川は不利ですが、それでも相手CBに体を当てて、相手CBに自由にプレーさせない。本当に、相手からしたら『ウザい!』と思うようなプレーですよね。

今日の試合の得点シーンでもそうでしたが、別のシーンで、豊川のウザ絡みがもの凄く分かり易い所があります。

分かり易かった今日の豊川のウザ絡み。

後半の63分頃の、豊川が相手GKと1vs1になるシーンです。

相手GKと1vs1になる直前、松田陸のハイボールに対して、豊川はボールに届かないと分かっていながら相手CBの目の前でジャンプしてます。結果、相手CBは豊川がブラインドになってクリアしきれず、ボールが後ろにこぼれたんですよね。豊川のウザ絡みが生んだチャンスとも言えるかと思います。

このシーンように、豊川のウザ絡みは相手のリズムも崩すんですよね。ほとんどの場合が本当に僅かなモノではあるのですが、それが後々チームを助けてる印象があります。なかなか見え辛いけど、必要なチームプレーだと思います。

そして、豊川は“ウザ絡みなプレー”をずっと継続しているんですよね。それは今年からだけではなく、昨年のロティーナの時代からずっとです。こういう選手のチームへの貢献度は計り知れない。

個人的には、本当に頭が下がる思いの選手です。そして、個人的に本当に大好きなプレー。去年からこの豊川のウザ絡みを紹介したくて仕方がなかったんです(笑)今回、分かり易いプレーが出たので、ヨシ!!!と思いましたw

豊川には、このウザ絡みを続けて活躍して欲しいと思ってます。

松田陸の継続プレー

そして、松田陸。陸も、今季の活躍は目覚ましいですね。

[土塔えんじ:いったん、CMです]

陸の継続しているな~なプレーは、俗にいう『インナーラップ』です。今日の試合のアシストは、若干、“インナーラップ”と呼ぶには違う印象もありますが(苦笑)要は、今日のクロスを上げたポジション:対面の相手CB-SBの間のスペースを狙ってますよね。

今日の試合のアシストしたシーンが一番分かり易いですが、前節:清水戦の清武の決勝ゴールの場面も、陸はそこのエリアを狙って走り込んでるんです。

直ぐに坂元から逆サイドの清武へのクロスが入ったので、陸は目立ってなかったですが、こういう走り込みはマークを分散させる意味で重要

今日のDAZNで、『昨年より、ゴール前の人数が増えた』と解説されてましたが、陸がゴール前にいる事もかなり多いんです。上の清水戦の決勝ゴールの時も、いわばゴール前ですよね。ただでさえ、上下動の多いサイドバック。その上で、ここまで走り込んでいる。

そして、それを毎試合継続して行っている。本当に凄いな~と感じてます。

陸の活躍の裏にあるモノ

ちなみに、陸のインナーラップもロティーナの時からずっとやってました。ただ、ロティーナ時代より陸の存在感が増しているような印象ってないでしょうか

個人的に考えるロティーナ時代と明らかに違っているモノが、

坂元の存在感

坂元のマークは、昨年と比べても相当きつくなってると思います。なのに、坂元は全く意に介していない。今日の嘉人の得点シーン、陸へ通した股抜きパスなんか貫禄がありましたもんね。

今の所、クルピの薫陶を一番受けてるのが坂元なんではないかな?と思ってます。坂元のレベルアップっぷりが、個人的にはかなり頼もしく、そして恐ろしい(海外移籍が・・・と言う意味で)。

それ故、ここまでの相手チームの坂元への対応を見ていると、2枚(時には、カバー要員で+1名)のマークが付くので、陸が浮いてくる感じなんですよね。それ故に、陸も上がり易いのかな?という印象。

陸の活躍の裏に坂元のレベルアップあり。恐らく、陸のインナーラップが輝けば輝くほど、更に坂元が強くなってるんだろうな~と感じてます。ここは、2人の相乗効果で活躍していって欲しい。

裏側の活躍も見逃せないセレッソ

今年のセレッソの顔は、今の所、大久保嘉人ですよね。曜一朗を失った今、メディア戦略的にも嘉人の獲得は大成功な所。

勿論、嘉人自身の努力(この記事、良いですよね)もあって、その活躍もあるのは間違いない。当然、嘉人が活躍することは、サポーターにとって大変うれしいこと。

ただ、嘉人の派手な活躍の裏で頑張る『ウザガラマー豊川』『陸のインナーラップ』。こういう選手達の泥臭い所も見逃せない感じが、今季のセレッソにはあるように感じてます。

そういった所を見逃さず、微力ながら広めていきたいな~と感じております。

【セレッソ】横浜FC戦:継続する豊川と松田陸のプレー。そして坂元。” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です