【セレッソ】仙台戦:山越えならずな試合。

セレッソ 0-0 仙台

2021.8.9 @ヨドコウ桜スタジアム

非日常のオリンピックが終わり、日常に戻りました。が、勝てないですね・・・(苦笑)

でも、個人的には良い点もいくつも見られた試合でもあったのかな?と思います。この試合に関して、悲観する内容でもないかな?というのが個人的な印象です。

そんな試合を振り返ります。得点シーンがなかったので、選手メインの試合内容・雑感から。

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

試合内容・雑感

●西尾:右サイドバック

不動の右サイドバック:陸が累積警告で出場停止。代わりに入ったのが、西尾でした。フォーメーション的には、そのまま陸に変わって右サイドバック。

かなり意外な起用でしたよね。西尾、クルピに気に入られてますね~(笑)西尾のサイドバック起用については、色々と効果があったな~な印象でした。特に良かったな~と感じたのが、チアゴのフォロー

チアゴは、やはりプレーの自由度が高いんですよね。チアゴが前やサイドへ出払っても、フォローで西尾が入る。そうなると、歩夢・西尾のコンビで真ん中を2枚で固められる。ディフェンス面は、西尾の気の利かせ方で、見ていても安心感ありました。

半面、オフェンス面での坂元のフォローとなると、やはり少し物足りない。そこのフォローが足りず、後半、坂元が消えてしまった印象でした。にしても、急造SBとしては及第点な内容だったかな?と。アシストで、数字を残したかったね。

●新井晴樹の守備面

フロント!補強はないの!と叫ばれてるセレサポさん、新井をお忘れではないでしょうか(笑)?まあ、そういう趣旨ではないと理解しておりますがw 先の天皇杯は現地観戦をしておりませんでしたので、個人的には初見でしたが良い選手ですね。

2度ほどシュート、左サイドの惜しい崩しが1度。リーグデビュー戦にしては上々ですかね。思いっきり力んでミスしたシュートは、しっかり枠に行って欲しかったですが(苦笑)攻撃面ではある程度、計算できる選手だな~と思いましたが、個人的に注目したのが守備面

プレスに行けてましたし、プレスに行って足を出せてました。プレスをはがされても、戻りも早かったと思います。そして、しっかりと守備の原則:『自チームのゴールとボール(あるいはマークする選手)の間に自分の体を入れること 』を行えてました。

守備面で、少なくとも為田よりは安心感はあります(苦笑)これから試合を経験していく中で、弱点とかも見つけられると思いますが、この試合だけを見て攻守とも及第点の出来だったかと。はっきりとした武器もあるし、今後に期待したいですね。ってか、こんな選手がJFLに埋もれてたりしたのも意外な印象でした。

●清武抜け後の試合

清武がスタメンに名を連ねて、正直、ホッとしてました。

天皇杯:新潟戦で負傷退場したとのことで、この試合を迎えるのにそこが心配でした。それでも、圧巻のプレー内容! 繋ぎ、スルーパス、シュートと凄かったですよね。

キャプテンとして、色々と迷いはあると思います。リーグ序盤は、『みんなを纏めて上手くやろう』という意識で縮こまってプレーしてた印象でした。

しかしながら、最近はトップ下に固定・守備負担が無くなって、『俺がゴールを決める!アシストする!』という意識に変わってきているように感じてます。清武は、それで良いんだと思います。清武のプレーに、周りの選手が引っ張られれば。

この試合は、清武のいる・いないで、明らかに前への推進力が違いました。恐らく天皇杯新潟戦の負傷を考慮して?の途中交代だったと思うのですが、清武の出来にチームの明暗がかかっている印象。万全で次の試合に臨んで欲しいですね。

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そんな所で本題に入ります。記事のタイトルの通り、『山越え』について。

この試合全般を振り返ってみた印象としては、『アウェー:神戸戦』とほぼ同じという印象でした。


この時も『山越えできなかったな・・・』という感じでした。では、その山とは?上の記事で書いた文章をそのまま流用すると、『菊池流帆にやられたね 』ということ。つまり、山=菊池流帆です。

では、この試合においての山は?正解は、アピ・・・なんとか選手(←ソラで書こうとすると、アピしか出てこなかったw)です。 

[土塔えんじ:いったん、CMです]

アピアタウィア久 にやられたね。

この試合、アピアタウィア久(←コピペw)に全てやられたという印象でした。

セレッソはこの試合、サイドからの良い攻撃も出来てたと思いますし、後は中で合わせるだけ・・・というシーンも作れてたと思います(個人的に、それ故に悲観する内容ではないなという印象をもってます)。

良い形でクロスを上げることが出来ても、そのクロスのほとんどをアピアタウィア久にクリアされてた印象でした。セレッソからして、ココさえ超えられば恐らく3点くらい入れられる事が出来たと思ってます。逆に言えば、それ位、効いてた選手ということも言えるのかと思います。

言ってしまえば、ただこれだけの試合だったような気もします。でも、それだけではレヴュー記事として面白くないので(笑)一つ、この試合において、とても面白い駆け引きがあったのを紹介しておきます。

当然?ですが、アピアタウィア久にまつわる駆け引きです。その場面は・・・セレッソの2つのゴール前FKのシーンです。

原川のFK

前半38分、タガートが倒されて、ゴール前少し右寄り25m位の絶好の位置でFKを貰いました。

仙台の壁は、以下のような並び。原川から見て右から、

  • 35:フォギーニョ(180cm)
  • 5 :アピアタウィア久(191cm)
  • 16:吉野 恭平(182cm)
  • 15:西村 拓真(178cm)

という並びでした。 アピアタウィア久 は、191cmもあるんですね(驚)

図示すると、こんな感じ。 アピアタウィア久 だけ、頭1つ出る壁。

アピアタウィア久だけ頭1つ出る壁

そして、セレッソのキッカーは原川。ご存じ、原川は右足の精度が抜群ですよね。でもって、もう一度、壁の立ち位置を見ると、原川が蹴るであろうシュートコースにアピアタウィア久 を立たせていることが分かります。

右足で巻いたシュートを打ちたいが、そこにアピアタウィア久

仙台からすると、当然、そこは要警戒。そこにアピアタウィア久を立たせることで、最大限の対応をしていたことが分かります。

結果は、仙台の狙い通り、アピアタウィア久に阻まれてゴールを奪えず。

チアゴのFK

後半11分、ゴール前左寄り約30m位で、相手のハンドでFKをゲット。左寄りという所で、原川の時とは逆のポジション、そして、原川が狙うには少し距離がある印象。

でも、セレッソには丸橋がいます。丸橋からして、左足で巻いて落とすには絶好距離。個人的に、ここは完全に丸橋の出番!と思った所でした。

そんな状況で、仙台の壁の立ち位置を見ます。今度は、丸橋から見て左から、

  • 35:フォギーニョ(180cm)
  • 5 :アピアタウィア久(191cm)
  • 16:吉野 恭平(182cm)
  • 15:西村 拓真(178cm)

先程とは、右左で逆のポジション。壁も、そのまま反転させた並びをしていました。

図示すると、こんな感じ。

左足で巻いたシュートを打ちたいが、そこにアピアタウィア久

もうお分かりですね。丸橋が狙いたい所に、アピアタウィア久(苦笑)ここ、本当に強い。

セレッソ側からすると、原川のFKの時にアピアタウィア久に引っ掛けられた為、そこは避ける(丸橋は蹴らない)。原川からすると、今度はアピアタウィア久はシュートコースに居ないが、少し距離が遠い。

恐らくですが、そんな経緯でチアゴの弾丸シュートに切り替えたのではないかな?と感じたシーンでした。ここ、チアゴのが決まってればね・・・してやったり!やったんですけどね(笑)

山を越えられなかった。

個人的には、ゴール前FKの時は、壁の立ち位置を見るようにしてます。身長の高い選手が、どこに立つか?を見れば、守る側がどのコースを警戒しているのか?が一目瞭然で分かるからです。

そして、その壁の立ち位置に対して、GKがどこに立っているのか?攻撃側がどう蹴るのか?これらを総合的に見ると、非常に楽しいです。ここの駆け引きを注視するのは、個人的なサッカー観戦の楽しみ方の1つです。

今回、セレッソは原川のFKの時は真っ向勝負!で、次のチアゴの時は、先の反省を踏まえた上での最善策だったな~と思ってます。非常に痺れる駆け引きで、個人的にはめちゃめちゃ楽しかったです。

でもって、その駆け引きの中心にいたのが、アピアタウィア久

悪く言えば、主導権を握られてた・・・ということも言えるのかな?とは思いますが、セレッソもチアゴのFKが際どくなった通り、黙って駆け引きに負けるような事はしなかったのは良かったなと思います。

ただ、事実として言えるのは、『クロスもFKも、アピアタウィア久という山を越えられなかった』ということ。ここに、改善すべき余地はあると思います。

でも、この試合は アピアタウィア久を褒めるべきなのかな?と思っています。相手が想像以上に良かった。そういう意味で、引き分けは妥当だったかな?と。

そこを落し所にして、今後のセレッソに期待しようと思います。

そして・・・

この記事を通して『アピアタウィア久』の表記は、全てコピペしたことを正直に申し上げておきますw

Supportnik で仙台を調べてみた。

セレサポ:ひではちさん(@hide_cerezo)が開設されました『Supportnik』で、仙台を調べてみました。

牛タン、食べたい(笑)松島島巡り観光船とかも楽しそうですね。

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