【セレッソ】名古屋戦:坂元と吉田の対戦。

セレッソ 0-1 名古屋

2021.5.8 @豊田スタジアム

楽しみにしてた試合ですが、どっぷり塩試合。名古屋のペースで試合を運ばれたという見方をするべきかも知れないですね。

負けという結果を受けて、この試合をどう評価するか?その辺が、各自のサッカー観によって違ってくるというような印象ですね。そんな試合を振り返ります。

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

試合内容

●チアゴ・ダンクレーの強さ

この2人、やっぱり凄いですね。ヘディングの強さは、前節で分かってましたが、今日の試合、相手の優秀なドリブラーを止めてくれました。ダンクレーに関しては、前節の大阪ダービーで宇佐美のドリブルを止めてたのでわかってましたが、チアゴもマテウスをがっつり止めてくれました。

失点シーン、あれはもうしょうがないという所。あのポジションに走り込んだ吉田が優秀。それ故に、チアゴの評価も下がらないでしょう。

●清武のパスワーク

今日の前半の良いリズムがあった時、その中心には清武が居ました。相手のボックス内でボールを受けたり、ボックスの外に出てパスを受けたり。ゴールに絡むところでのプレーは少なかったので印象は薄いですが、とても重要な役割を果たしていたと思います。

清武が引っ込んでから、リズムがほとんど出なかったですよね(苦笑)今のセレッソにおいて、ビルドアップの所で活躍できるのは清武のみな印象を持ってます。

ここを整理するのに、清武以外に起点になれる選手がもう1枚欲しい所ですね。。。やっぱり、原川の復帰待ちになるのかな。

●清武を消した相手ボランチ:稲垣・米本

Dazn観戦で、全体像が見えてないので何とも言えないですが、セレッソのリズムが消えた時、清武がかなりマークされているのが目についてました。稲垣と米本。前にボールを運べなくなったのは、この2人が暗躍してたかな?という印象でした。

清武、中島、坂元がちょこちょことポジションチェンジしてましたが、そのマークの受け渡しを、試合中にしっかりと修正された印象でした。上手いですね。

ちなみに、米本はセレッソ以外の選手では1番応援している選手です。セレッソ戦以外で頑張って欲しいもんですわ(苦笑)

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そして、今回のメイン内容、坂元vs吉田

この試合の分かれ道になったところでもあるかな?という印象を持ってます。その辺りを、深掘りしていきます。

[土塔えんじ:いったん、CMです]

坂元達裕vs吉田豊

セレッソ目線で見ると、この試合のキーとなったのは間違いなくここ。

前述しましたが、セレッソは清武以外に起点になれる所が欲しかった。これまでの試合で言うと、坂元がその起点になっていた所があるんですよね。でも、今日の試合は、全てグランパス:吉田に潰された印象でした。

吉田の頑張りでグランパスが得たモノ

相手チームの対・坂元の戦術において、これまでの対戦相手と今日のグランパスで決定的に違うモノがありました。

それは、

坂元を止めるのに、

吉田1枚で対応していた

これですよね。

これまでの対戦相手は、坂元に対して2枚-3枚とマークに来ていました。坂元は止められたとしても、坂元に人数が引っ張られる分、相手のシステムにどこかに無理を生じさせていました。つまり、坂元の存在感だけでボクシングで言うジャブを打っているような効果があったんですよね。

それが、今日はきっちり吉田1枚で止められました。そうなると、相手システムに無理は生じません。

Daznの解説者が、『(フロンターレ戦の負けを受けても)いつも通りのグランパス』と解説してましたが、それに大きく寄与してたのが吉田だったんだろうな?という印象でした。

そして、吉田には決勝ゴールも取られましたしね・・・(苦笑)この決勝ゴールは、セレッソ側からして不運でしたが、この試合の象徴的なシーンに思えました。前述してますが、あそこに走り込んだ吉田を賞賛すべきでしょうね。

吉田の坂元対応

FW・MFがパスコースを絞り、相手の縦パスのコースを限定して、DFにプレスをさせる狙いを付けさせる。アリゴ・サッキのゾーン・プレスと同じ考え方、30年前からあるイタリアっぽいやり方ですよね。

吉田はその狙い通り、坂元がボールを受けるタイミングでかなり強めのプレスに来てました。坂元が1タッチするかどうかのタイミングでのチェック。特に、後ろ向きからのプレスに、坂元も明らかに嫌な顔をしてました(苦笑)ただ、この辺の吉田の気迫はかなり凄かったです。

坂元が吉田をかわせば、絶対にセレッソ優位になるという見方を個人的にしてました。

でも、試合を通じて、坂元はノー・チャンスでしたよね。

今日の試合は、はっきりと坂元の完敗。きっちりと見直して、良い勉強材料としてもらいたい。

負けて欲しくない

この試合、どちらの視点で見ても、『相手を崩しきれなかったけど、相手に崩されるところもなかった』です。でも、結果はセレッソの負け。

そうなると、勝敗を分けたモノで考えられるのは、『グランパスの気迫に負けたかな?』というところ。坂元vs吉田が端的なところでしたが、多くの所でグランパスの選手に競り負けてた印象でした。

グランパスからして、フロンターレ戦の連敗を受けてのこの試合。絶対に、このままズルズルいかないという気迫を感じてました。そういった所の差なのかな?という印象が強かったです。

最後にちらっと登場させましょう、柿谷曜一朗

セレッソ在籍時、曜一朗が足をつって交代するシーンって見たことありましたでしょうか?僕の記憶ではないです(もしあったら、すみませんw)。吉田のゴールもそうですが、曜一朗の足をつるシーンも何だかこの試合の象徴的なシーンだったような気がします。

曜一朗も走り切ったということ。つまりは、戦っていたと言う事。

戦術も大切ですが、サッカーの根本は1vs1で勝つこと。坂元始め、セレッソの選手にはここでもう一踏ん張りしてもらいたい。

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