【セレッソ】浦和戦:あえて今、杉本健勇を語る。

セレッソ 3-0 浦和レッズ

@ヤンマースタジアム長居 2020年9月5日

前半は五分五分、むしろ浦和よりな試合だったかと思いますが、結果的には快勝でしたね。しかも、この勝利はかなり大きかったと言えます。

  • ルヴァン杯敗退のショックを振り払う
  • 都倉の復活ゴール
  • 藤尾のゴールでロティーナも笑顔(笑)

精神的な要素を考えると、これ以上ない勝利だったと思います。

 
 

少し、試合を振り返ります。

 

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

 

全てのゴール、見所あり!

●1点目: 都倉のヘディングシュート!

これは、滞空時間の長いヘディングが凄まじかったですね。都倉らしいゴール!だった訳ですが、セレッソでは初めてではないですかね?こんなゴールを待ってた!!ってな感じです。後のインタビューとかを読むと、本人の中でもかなり大きなゴールやったみたいですね。

 
 

●2点目: オウンゴール!

もう、坂元の得点と言ってよいでしょ(笑)1点目の都倉のアシストは左足クロス。それがあっての、切り返し!!対峙した浦和DFが尻もちを付かせる素晴らしさ。この試合のMVPであるのは間違いないところでしょうね。

 
 

●3点目: 藤尾のゴール!!

個人的に期待している藤尾のJ1デビュー戦で初ゴールこれは嬉しいですね。経験値の積んでる選手であれば、あの時間帯であそこまで追わない事もあるんですが、新人だからこそ追い切れて、そして奪えたゴールとでも言いましょうか。昨今のセレッソにはなかったようなゴールかと思います。そういう意味で、とても重要なゴール!!

 
 

ちなみに、余談。 藤尾のゴールを腐す意味でないですが、ネットの記事で『香川も柿谷もできなかったデビュー戦ゴール!!』とありました。確かに、偉業と言えます。でも、実は上には上が居て、1999年、セレッソ所属:宮川大輔が、J1デビュー戦において、ファーストタッチでデビューゴールを決めるとてつもない偉業を成し遂げてます(笑)

 
 

そんな感じで、すべてのゴールに意義のある形に終わりました。今までのセレッソ勝利の中でも、中々無いようなハッピーエンドだったんでは?と思います。本当に、ハッピーな勝利でした。

 
 

そんなハッピーな気持ちの中、少し反対の話題に入ります。現・浦和、元セレッソ:杉本健勇について今回は取り上げてみたいと思います。

 
 

個人的には未だに期待している杉本健勇

色々言われとりますね、杉本健勇。

 
 

試合後にSNSなどで見る健勇の批判コメントのアメアラレ(苦笑)セレサポ、浦和サポ両方から非難轟轟w少し寂しい気持ちにもなります。まあ、藤尾への突き飛ばしは少々引きましたが(苦笑)後、2980円とかYoutubeチャンネルとか、全然知らんかった(苦笑)

 
 

そんな杉本健勇ですが、個人的には彼が中学生くらいの時から見てる選手になります。それ故、セレッソ戦以外での活躍をまだまだ期待していたりします。

 
 

このブログ記事がどこまでに読まれるか?はわかりません(笑)ただ、同じように健勇を気する方々に少しでも気休めになるように、セレサポとして、また、健勇を昔から見続けた人間として、冷静・公平に杉本健勇を振り返りたいかと思います。まあ、以前に書いた記事で、

健勇のことはほとんど飛ばしてしまった実績もあるので(笑)あえてこのタイミングで、、 、w

 
 

健勇のスタイル

まずは、簡単に健勇の経歴について振り返ります。

2010年: セレッソ入団(高校3年生夏にプロ契約)
2011年: セレッソ
2012年: セレッソ → 東京V → セレッソ
  ※この年、ロンドン五輪(前)にプチブレーク。
   シーズン終了後、AKBとコンパw
2013年: セレッソ
2014年: セレッソ
2015年: 川崎フロンターレ
2016年: セレッソ
2017年: セレッソ
  ※この年に日本代表選出も、J1得点王は逃す。
2018年: セレッソ
2019年: 浦和
2020年: 浦和

高3でプロ契約する当たり、かなりエリートコース。ロンドンオリンピック選出は19歳で、あの大迫勇也を差し置いての選出。この時点では、大迫より評価が高かったのですよね。こう考えると、素人目線ですごい選手なのは間違いないのかな?と思います。AKBとコンパできるのも、ある意味、大物(笑)

 
 

で、こんな感じで年表を書いたのは訳があります。僕の中でイメージする健勇のスタイルがその年々によって違っているからです。大まかに、僕の中でイメージは以下の通りです。

  • 2010年~2014年: 王様スタイル
  • 2016年~2017年: チームプレーを徹底
  • 2018年   : 王様スタイル

あくまで、セレッソに在籍時のモノですが、大体はこんな感じ。悪癖と言いますか、王様スタイルが年表の前後を挟んでます。 こう書くと、何となく健勇が活躍した要因というのは見えてくる人も居られるのではないですかね?少し、ひも解いていきましょう。

 
 

王様スタイルを形成されたU-18時代

健勇の王様スタイルについては、プロ昇格以前のセレッソU-18時代が影響すると思います。U-18時代の試合はだいたい、

  1.  フィジカル強くて、ボールを持てば同年代の選手ではまず取られない
  2.  なので、チームはゴール前で待つ健勇にボールを集める。
  3.  健勇はゴール前で動かず、ボールが来たらゴールを決める。

本当にこんな試合がほとんど(笑)まさに、チームのエース!ですね。

 
 

健勇が高3の夏にトップ昇格した時、U18のコーチだか監督だかかが、

このまま後半年間、高校レベルの試合に出続けていたら、健勇の為にならない。

そう言って、健勇をトップに上げたというコメントを読んだこともあります。同年代相手だと、健勇の相手になる選手はほとんど居ない感じでした。そんな感じで、半年前倒しのトップ昇格だったと記憶しています。

 
 

ただ、良くも悪くもこのタイミングで、もう既に王様スタイルが形成されてしまったのでは?と個人的には思っています。ゴール前に居れば、ボールが集まってきてましたからね。

 
 

この王様スタイルは、プロデビューから数年はずっと続いていて、どうしてもボールを待つ癖がついているように見受けました。つまりは、前線で動かない。

 
 

当時、健勇はプラチナ世代のFWの一角とも言われ期待を集めましたが、デビューから数年はもう一つパッとしませんでした。ボールを待つだけのスタイルでは、高校年代では通用しても、更に洗練された選手が集うプロの試合では通用しない、そんな感じだったんだと思います。

 
 

健勇が強かった年のスタイル 2016‐2017年

2016年

健勇を語る上で、2017年のJ1での華々しい活躍が言われることが多いですよね。でも、実はその前年の2016年。J2ではありましたが、健勇が確変に入ったのは間違いなくこの年。確実にチームのエースでありました。得点も14得点。

 
 

2015年は川崎フロンターレに在籍も、1年で『チームを昇格させるため!』と戻ってきて、獅子奮迅の活躍。そう、健勇はこの2016年、セレッソの為に戦ってくれていたのですね。脇腹を骨折した状態でゴールを決めたアウェイ北九州戦は、未だに忘れることができません。 本当に素晴らしいゴールでした。

 
 

2017年

そして翌2017年も、2016年の好調さをキープ。この時は、ユン・ジョンファン監督の敬愛を受けて大活躍。センターフォワードとして、全幅の信頼を受けて健勇はブレークしました。

 
 

試合後のコメントでも、『チームの為に走っている』と言う言葉をよく見ました。端的だったと思うのが、ルヴァン杯決勝。この決勝にだけ出場した健勇、勝利後のコメントを抜粋すると、

Q:試合後はピッチに突っ伏していたが、泣いていたか?

健勇: 「泣いてないです(笑)。いろんな思いが込み上げてきて。なんていうんですかね、勝ってから話すと言っていたんですけど、ここまでのルヴァンカップ、僕は今日の試合しか出ていないですし、ましてやベンチにも1回も入っていなかった。ここまで連れてきてくれたメンバーに対して、僕だけ決勝に出たので申し訳ないというか、しっかり責任を持って戦わないといけないという思いがありました。負けたらどんな顔をすればいいのか、顔を見せられへんなと。そういう不安もありました。(今日、試合に出られなかった選手たちは)相当、悔しかったと思う。だから、俺らのほうが(川崎Fよりも)絶対に気持ちは強いと思っていた。今日、必ず勝って、そういう気持ちをルヴァンカップを戦ってきたメンバーに報告したかったです」

凄い、メンバー思いなコメント!チームの為に戦うという姿勢が端的に表れていたコメントだと思います。

 
 

ただ、この良い流れは続きません(苦笑)

 
 

2018年:王様スタイルへ戻る。

翌2018年。2017年にハリルホジッチJAPANに選出されます。それ以降の健勇は、常に念頭に代表に選出されることが頭にあるような感じで、得点を狙うあまり悪癖が出ます。そう、王様スタイルへ戻ってしまいます(苦笑)

俺がシュートを打つために、 俺にボールを集めろ!

そして、俺はゴール前に居る。

そんなスタイルが目に付いてしまい、チームプレーに徹し、良かったころの健勇はどこかに行ってしまいました。結果は、ご存じの通り大スランプ

 
 

浦和に移籍してからの健勇を、逐一追うようなことはしてませんが、恐らくこの時の健勇のまんまなんだろうな・・・というのは容易に想像がつきます。少なくとも、昨日の試合ではそう感じました。スタメンを取れないと言う焦りもあるのでしょうけど。

 
 

何が言いたいかと言うと・・・

結論になりますが、 健勇の戦績とスタイルを照らし合わせてみると、

王様スタイルの時は結果が残せず、

チームプレーに徹している時は結果が残せている

ということが間違いなく言えると思います。


健勇が活躍した2016-2017年は、健勇は『チームプレーに徹していた』ということです。チームの為に走り、チームの為に戦う。これが出来ていた。こういった時の健勇は強い!

 
 

特に、ユンさんとの絆を目の当たりにしていた2017年は凄かったのにな(笑)ユンさん退団が、健勇のセレッソ退団キッカケとも言われた位に信頼関係もあってね。

 
 

健勇、あの頃を思い出すんだ(笑)!!!

 

[土塔えんじ:いったん、CMです]

 

杉本健勇の適正ポジション=センタフォワード?

後、もう一つ言えることは、健勇のポジション。健勇の適正ポジションって、センターフォワードと思いますか?長年、健勇を見ていると、そうではないような気がしています。

 
 

ユンさん時代、センターフォワードに固定されてからはそこに拘りを持っているようですが、もう1つ活躍した2016年。健勇の主戦場は、実はセンターフォワードではありません。

左MF or 3トップの左

なんですよね。左から切り込んで、シュートを打つ。2016年を通してみた時、左サイドからの攻撃は形を持っているな~と感じていました。前述した、脇腹を骨折していながらもゴールしたアウェイ北九州戦も、まさに左サイドを一人で切り崩したものです。

 
 

Youtube でも健勇のまとめ動画とか見ると、左サイドから崩す場面を多く見かけますよ。著作権的な問題でココには貼りませんがw、興味のある方は見てみてください。

 
 

2016年セレッソの当時監督の名将(迷将w):大熊清、これを見抜いていたのか、健勇を左サイドMFに配置。曜一朗が怪我をしてFWが空いても、健勇は左サイドに置き続けました。そして、健勇も見事に期待に応え続けました。

 
 

センターフォワードだと王様になりがち、左サイドだといい感じでゴール前に上がってくる。あまり話題に上がりませんが、2013年:クルピ時代も、健勇はサイドのMFとして、曜一朗をサポートし続けた実績があるんですよね。実は、かなり器用な選手です。

 
 

そういう意味で、健勇を左MFに置いてみるのも一考ではないかな?と個人的には思っています。

 
 

健勇の裏技的ポジション

そして、もう一つ、健勇へのとっておきのポジションがあります。それが、、、

センターバック

なんですよね。

 
 

U-18時代(健勇:高2)の高円宮杯決勝、健勇はセンターバックとしてプレー。FC東京U-18を完封しています。ちなみに、この試合、状況に応じてセンターフォワードに行ったりセンターバックに行ったり。大谷翔平ばりの2刀流やったんですよね。

 
 

また、この当時のU-18監督の中谷さんか、総監督?かの副島さんから、当時の健勇を『センターバックなら、数年後に日本代表になっている』と評価してたのを覚えています。当時、センターバックに良い選手が少なかったから、、というのも関係しているとは思いますが、それにしても高評価ですよね。

 
 

オフェンスのポジションで不遇な感じになっている今、センターバック転向もありなんでは?とすら思えます。

 
 

何れにしろ、期待しています。

個人的には、健勇にはずっと期待しています。セレッソの選手として応援できないのは残念だけど、セレッソ時代に共有した時間と残してくれた功績は、個人的には忘れることはありません。

 
 

もう一花、咲かしてくれ!!健勇!!

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