【セレッソ】降格の不安を取り除く考え方

シーズン中は試合レヴューが多いのですが、現在はルヴァン杯準々決勝の真っ最中。個人的な懐事情wの問題で、次回、吹田との第2戦は観戦見送りです(苦笑)

そんな所で、リーグ戦まで少し間が開くので、今回はコラム的な記事でも書いてみましょうか。タイトルにある通り、

降格の不安を取り除く考え方

と言うもの。

あくまで、僕自身の考え方と言った所です。 参考までに紹介します。

【注意】また、今のセレッソにおける順位での考え方です。その為、他チーム(例えば、現在、降格圏のチーム)の参考にはなりません(苦笑)

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

セレッソは残留争い中?

J1第25節、ホーム:横浜FC戦の勝利後、我らがエース:清武が以下のようにコメントしました。

トップ3という目標を持っていたけど、今は残留争いの中にいる。その目標に向かってやっていくしかない

https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2021/08/22/kiji/20210822s00002179085000c.html

この横浜FC戦を終えた時点で、セレッソは勝ち点30(12位)。その時、降格圏の最上位17位:湘南の勝ち点21。

降格圏まで勝ち点9、つまり3勝差という所でした。確かに、パッと見たところ、大きな不安を感じる所ではあります。清武が、上記のようなコメントを残した気持ちも分からなくもない。

ただ・・・個人的には焦りはなかったです。全く無かったか?と言えば、少しはありましたけどw 湘南に大敗した時とかw それでも、不安はあまり感じてませんでした。

その辺の考え方を少し。

確率を計算してみる

以下の記事で、ベクトルの説明をした時に少し紹介しましたが、

僕は、どっぷり理系の人間です。理屈っぽいと言われることも多いですw

僕みたいな人間は、何かしら根拠を考えたり求めたりします。そして、合わせて、その根拠が正しいのか?というところも考えてしまいます。

今回で言うと、

降格圏までの差が勝ち点9。最小3試合でひっくり返されないか?

と言う不安がありますよね。

その不安に対して、

最小3試合でひっくり返される確率はどれだけ高いのか?

という所を考えてしまうのです。つまり、不安になる根拠は正しいのか?というところ。

そんな所で、その確率の計算をしていきましょうか(苦笑)

3試合で湘南にひっくり返される条件

J1第25節終了時点で、降格圏最上位:湘南とセレッソの勝ち点差は9。最小3試合で、セレッソが湘南にひっくり返される確率を求めていきます。

3試合でひっくり返る条件は簡単で、

セレッソが3連敗の上で、湘南が3連勝する。

ですね。ややこしくなるので、得失点差は省きます。

[土塔えんじ:いったん、CMです]

確率の計算

サッカーの試合結果は、勝ち・分け・負けの3パターン。分かり易く、勝ち・分け・負けが等しく出る前提とします。つまり、勝ち・分け・負け、全て1/3の確率とします。

セレッソが1試合で負ける確率は1/3。3連敗となると、

  • 1/3 * 1/3 * 1/3 = 1/27 = 約4%

となります。

セレッソ3連敗の確率は、実はたった4%しかないのです。100回やって4回ある程度の確率。同様に、セレッソ3連敗と全く同じ計算で、湘南が3連勝する確率もたった4%です。

その上で、セレッソ3連敗で且、湘南が3連勝する確率は、

  • 4% × 4% = 0.04 × 0.04 = 0.0016 = 0.16% 

となります。

セレッソ3連敗で且、湘南が3連勝の可能性は、わずか、0.16%しかないんですね。1000回やって2回あるかどうか?の確率。ほぼ、ないに等しいですよね。

その上で、その時点でセレッソは消化試合が1試合少なく、条件をそろえるなら、セレッソ4連敗で湘南3連勝が必要で、その確率はさらに下がって、約0.05%になります。

また更に言うのであれば、勝ち・分け・負けをイーブンで計算しましたが、これをここまでの勝率で計算すると、セレッソの方が勝率が高く(セレッソ:30%程度、湘南:18%程度)、3試合でひっくり返される確率は更に下がっていきます。

これらより、3試合で湘南にひっくり返される確率は、相当、低い・・・という事が言えると思います。まあまあ、驚きでしょ(笑)

またまた更にその上で、セレッソに優位な所があります。

順位が上の優位性

上記、J1第25節の降格圏最上位の湘南との比較でした。仮に湘南3連勝、セレッソ3連敗が起こったとして、それがイコール、セレッソが降格圏に落ちる・・・ということではありません

上で挙げた例は、あくまで湘南がセレッソを上回る確率です。セレッソが降格圏に落ちるには、実は要素が不十分です。その要素とは何か?

セレッソ12位と湘南17位の間は、当然ですが、13位~16位の4チーム存在します。セレッソが降格圏に落ちるには、これら、この4チームもこの3試合でセレッソを勝ち点で上回る必要があるのです。

各チームのセレッソとの勝ち点差と、3試合で必要な勝利数(または分け数)、それらより、セレッソの勝ち点を3試合で上回れる確率(セレッソ3連敗の前提)は以下です。

  • 13位 吹田(勝ち点差0)1勝 or 1分 67%
  • 14位 柏(勝ち点差3)2勝 11%
  • 15位 清水(勝ち点差6)3連勝 4%
  • 16位 徳島(勝ち点差7)3連勝 4% 

これらに、プラス 湘南の3連勝:4%、セレッソの3連敗:4%、これらすべての条件が成立する確率は、

  • 67% * 11% *  4%  *  4%  *  4%  *  4% = 0.0000001%

もう、天文学的な数字の小ささになってきてるのですがw

J1第25節時点で、

最小3試合で降格圏に陥る確率は、

0.0000001%

という事になります。実に、

1億回に1回の確率

です(笑)宝くじで1等当たる確率の方が、50倍良いです(笑)

降格圏に対する不安、和らぎました?

あくまで3試合以内で・・・という条件ですが、降格圏に落ちる可能性は圧倒的に低いことはお分かりいただけたのではないかな?と思います。

厳密に言えば、もっと試合数が多ければどやねん!とか、チーム状態とか色んな要素が絡むので、一概には言えません。でも、簡略化した考え方としては、根拠は十分なんではないかな?と思います。

簡略化した考え方と言う意味では、昔からサッカー界の統計的に、

勝ち点差 = それを上回るのに要する試合数

という事が言われたりします。J1第25節の湘南との勝ち点差9という事は、湘南がセレッソを上回るのは統計的には9試合は必要だ・・・ということが言えるのですよね。

(説明は省きますが、個人的に試算してみて、結構、この統計論も正確なのではないかな?という印象を持ってます。)

それプラス、順位は1つでも上の順位である方が圧倒的に有利。同じ勝ち点でも、得失点差で順位が上回っているとしても、下の順位のチームは少なくとも1試合は必要・・・という事ですからね。その分、降格圏に落ちる確率は下がります。

先の大阪ダービー(リーグ戦)が終了して、セレッソは12位。降格圏からは勝ち点差10で、その間に4チームあります。湘南の例より、更に確率は下がります。油断できるとも安全圏とも言わないですが、大きく心配する必要もない順位でもあるかな?と個人的には考えます。

降格圏に対する不安、少しは和らぎましたでしょうか?降格圏に迫ることに不安を覚える方は、一度、参考にしてみてください。

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