【セレッソ】徳島戦:補足。失点シーンの進藤のドリブル。
すみません、補足記事を書きます。徳島戦の本チャンは、以下の記事です。
だいたい1試合1記事にまとめてるのですが、DAZNのハイライトを見て、どうしても書きたくなったことが出てきましたので書いておきます(笑)
そんな感じで徳島戦の補足記事、行ってみます。
[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]
失点シーンの進藤のドリブル
上で紹介しました本チャン記事で、失点シーンを以下のような形で紹介しています。
藤田→(パス)→進藤(ドリブル)→(パス)→陸と、パスが全てマイナス方向へのパス。前掛かりになる相手に対してのバックパスは、パス方向と相手のプレスとのベクトルが合うのでかなり危険なんですよね。西川は思いっきり狙いを付けられてた感じですね。進藤がもう一歩二歩ドリブルで進んでたら、また話は違ってましたけど。
https://dear-ky.com/2021/04/14/4199/
実は、本チャンのメイン記事を奧埜で書こうか?ここの進藤で書こうか?をかなり悩んだ上で奧埜にしてました。ただ、Daznでめちゃめちゃ分かり易い映像のハイライトになってたので、 進藤でもやっぱり書いておこうという気になりました(笑)
それでは、そのDaznのハイライト映像を確認します。
DAZNのハイライト
ここで注目して頂きたいのは、進藤がドリブルを開始した時の徳島33番:藤原選手の動きです。陸にプレスに行く選手ですね。
進藤がドリブルを開始した瞬間の藤原選手の動きを見ていると、以下の2つのいずれかを選択できる準備をしていたと思います。
- 進藤のドリブルを防ぐのに中央に絞る
- 進藤が陸にパスを出した時にプレスに行く
進藤の次のアクション次第でどちらにでも移行できる体勢をとり、進藤のアクションを待ってます。
そして、進藤は注文通りの陸へのパス。藤原選手としては、読み通り『2.進藤が陸にパスを出した時にプレスに行く』、鋭いプレスを陸に仕掛けます。プレスを受けた陸は、窮屈そうな縦パスを選択する形になりました。結果、その先の西川でボールロスト。
その後の流れを見て結局、セレッソ側からするとうまくハメられた形になりました。そのキーとなったのは、この藤原選手のプレスかな?と感じています。
反対の意味で、進藤のドリブルの仕方次第では防げたかな?とも感じてます。その辺りを次に書いていきます。
この時の進藤の正解は?
個人的に考えるここでの進藤のプレーの正解は、本チャン記事でも書きましたが、
もう一歩二歩ドリブルで進む
でした。
進藤がドリブルでもう一歩二歩進んでいれば、33番:藤原選手は、『1.進藤のドリブルを防ぐのに中央に絞る』を選択しようとして、中央方向へ絞る動きをしてたと考えられます。
そうなると、藤原選手の陸への意識が弱まります。
仮に、ドリブルでもう一歩二歩進んだ上で進藤が陸へのパスを選択してれば、藤原選手がプレスに来たとしても、失点シーン程の強いプレスは受けなかったでしょう。陸は余裕を持ってプレーできたと考えられます。つまり、失点も防げていた可能性が高いと考えます。
この失点に対して、進藤を批判するという意味ではないですが、とても重要な概念ですよね。
相手を引き付けるという概念
監督がクルピになったからこそ個人的に注目しているのが、この『相手を引き付ける』という概念。
[土塔えんじ:いったん、CMです]
相手チームのディフェンスがシステム的になればなるほど、相手を引き付けるプレーが重要になってくると考えます。システマティックになればなるほど、プレスも2枚3枚と連動してきます。そのプレスを引き付けて、いなすプレーが出来れば、これほど効果的なものはない。
開幕戦の柏戦、嘉人の先制ゴールも、坂元が中央に進出して相手2枚を中央に絞らせたからこそ、陸がフリーでクロスを上げられましたよね!?まさに、あの坂元の動きです。この概念がとても重要。
そして、相手を引き付けるプレーを選択する勇気と実践できる技術。今、セレッソで出来てる選手が何人いるかな?という所ですよね。
ちなみに、この相手を引き付けるプレー、日本人で一番上手いと思うのが家長昭博。フロンターレを見てても、古くはセレッソに在籍してた時も、技術的にも身体的にも相手に負けないですもんね。本当に素晴らしい。
チャレンジしているからこそ悲観しない。
こういった相手を引き付けるプレー以外でも、効果的なプレーはあります。本チャン記事でも書きましたが、奧埜はそんなプレーにチャレンジしてるな~と感じてました。どうにかして、流れをこちらに引き込もうとしてました。
奧埜だけでなく、藤田や清武もそういったプレーを見てました。
清武は技術力もあるので、相手をかわし切ってしまうという感じでした。藤田は相手の起点となる選手を潰して、攻守反転させようというようなプレー。相手の立ち位置が上手かったので、それぞれ個人戦術での対応になってしまってましたが、それでもチャレンジしようとする姿勢は見て取れました。
だからこそ、個人的には悲観はしないでおこうと思います。結果は、大いに残念でしたけど(苦笑)ただ、チャレンジしてなければ、そこは厳しく言っていきたいかな?と思ってます。まあ、我慢のし所ですかね。