【セレッソ】ポートFC戦:若手FWへ有識者の言葉を贈る。
セレッソ 3-0 ポートFC
2021.7.3 @ブリーラムスタジアム
本当に、久々の快勝!!!と言った試合でしたね。
もうちょっと決められたやろう?とか、ヤバいシーンもあった!とかいろいろあると思いますが、とりあえずOKです(笑)
そんな試合を振り返っていきます。
[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]
試合経過・雑感
●丸橋のゴール!!!
CKを胸トラップから左足!!
バウンドするボールに対して足を振り抜いてしまうと浮いてしまうので、 左足を振り抜かずもしっかり体重を載せてミートするというかなり技術の高いシュートでした。素晴らしいキックでした。さすが、丸橋!!
●嘉人のゴール!!!
ようやく、ACLの初日が出ましたね(笑)
このシーン、チアゴがヘディングで折り返す直前に、嘉人はバックステップでフリーになる動きをしてるんですよね。ほとんどの選手が目でボールの行方を追って足が止まってる中、嘉人1人だけがバックステップでフリーになる所へ動き直しているのが分かります。この動きが、本当に秀逸だな~と感じました。
●坂元のゴール!!!
前節のゴールとイメージそのままと言った所でしょうか、綺麗なゴール!!!
今回のACLの対戦相手は、守備がルーズな所が目につくので、坂元の技術があれば難なく行けますね。去年より、はっきりと中でプレーする機会が増えてるので、相手にとっての危険なエリアで前を向く意識が坂元から強く感じとれます。
その姿勢を持って、JリーグのよりタイトなDF陣相手にもガンガン行って欲しいですね。
●賞賛したい為田のチャレンジプレー
この試合、とても良かったな~と感じたのが為田のプレー。
為田は以下の記事でも書きましたが、
ACLのルーズな守備相手には、かなり有利な武器を持っている選手。この試合も、ボール保持している際はかなりいいアクセントになってましたよね。
でも、個人的に為田のプレーで一番評価したいのが、嘉人のゴールした後の前半残り数分でのチャレンジプレー。
相手のGKへのバックスパスに、嘉人が反応してGKへプレス。GKが苦し紛れに、右サイド(セレッソの左サイド)へキック。そのボールがルーズ気味になったのですが、そのボールに対しての為田のチャレンジが、とても素晴らしかったです!!
ルーズ気味だったボールを追って、相手左SBの方が一歩前を進んでいたのですが、為田は全力疾走で追い抜き、ワンバウンドしたボールにジャンプしてヘディングでゴール前の清武に落とそうとしました。
結果的に、ヘディングがしっかり当たらずチャレンジは失敗でしたが、わずかな可能性を掴み取ろうとしたその姿勢に対して大いに拍手を送りたいです。個人的には、この試合の全選手の中でも一番のプレーだと感じました。為田の魂を感じたな(笑)
●陽も前向き
為田もそうでしたが、陽も気持ちもプレーも前向きだったのが良かったですな。前節、良い結果が残せなかった反省を行動で示してくれたのは嬉しかったですね。
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そんな所で本題。
前節、今節と解説はセレッソOBの播戸竜二。解説、面白かったですよね(笑)特に、元FW視点から見た、FWへの隠さない賞賛と苦言が素晴らしいですよね。
そんな播戸から見ると、嘉人は素晴らしくて加藤は物足りない。播戸の苦言は、多分、そのまんま加藤のウィークポイントなんだと思います。その辺り、ちょうどプロ目線の面白い記事をいくつか読んだ所ですので、その辺を紹介しつつ、FWに必要な動きを考察していきたいかと思います。
[土塔えんじ:いったん、CMです]
名波・播戸・佐藤寿人の言葉
FWの動き出しという所で、この3人の言葉を流用していこうと思います。
まずは、FWを使う側だった名波から。
名波の言葉
名波の日本代表での盟友と言えば、我がセレッソ社長:モリシですよね。現役当時、使う天才:名波と使われる天才:モリシと評されてたのを覚えています。2人が同じタイミングで引退したのも、何か運命めいたものを感じましたよね。
そんな名波とモリシの関係性について、名波が問われた時、
俺がモリシを使っていたのではない。
モリシの動きがパスを出す所を教えてくれた。
すみません、ここは僕の脳内ソースになりますが、名波は確かにこのような趣旨のコメントを残してます。
こうなると、モリシの動きって本当に優秀だったんだな~と感じますよね。逆に言うと、モリシの動きが見えてそれに合わせるパスを出せる名波も凄いんですよね。 2人の関係性がとてもよく現れたコメントだったな~と感じたので、よく覚えています。
そして、この名波の言葉を踏まえると、今日の播戸の解説がとてもしっくり来ます。
播戸の言葉
今日の82分50秒頃から、加藤・山田の動きを解説した播戸の言葉が以下です。
加藤・山田は『ボックス内の動きが“待ち”』。
クロスが上がってから動き出すのではなく、自分から動き出してそこにクロスを要求する動きが欲しい。
2021.7.3 DAZNポートFC戦 播戸解説より
播戸も、プロ生活で通算100ゴール以上の名ストライカー。その播戸のFWに対しての言葉は重いですよね。
そして、上の名波の言葉と合わせてみると、FWに求められる動きが1つ浮かび上がってきますよね。
この2つの言葉から考えられるのは、MFがFWに良いパスを送れるのは『FWの動き出しありき』ということなんでしょうね。
『FWの動き出し』という所で、その代表的な選手の言葉が、最近、ネットで載っていたので紹介しておきます。佐藤寿人です。
佐藤寿人の言葉
Sportiva で、最近、とても面白い対談記事が載ってました。中村憲剛 × 佐藤寿人 です。2人がどんな話になるのか?ちょっと想像するだけでも、面白いですよね(笑)
そんな2人の対談の話題で『なぜ日本はストライカーが育たないか。中村憲剛と佐藤寿人が真剣に考えた』がありました。
その中で、寿人は現世界No.1 FWの一人:レバンドフスキの凄い所は?を問われ、
常に動き直しができるところ。ひとつの動きでパスが出てこなくても、すぐに動き直して、またボールをもらえるポジションを取れる。
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2021/06/30/post_115/index_2.php
『動き直し』という表現ですが、イコール『動き出しを繰り返すこと』ですよね。動き出しの連続、それが『動き直し』で寿人はそれができるからこそ、レバンドフスキは凄い選手だと説いてます。
そして、上の試合内容・雑感で挙げた文章を、ここでもう一回載せておきます。
『ほとんどの選手が目でボールの行方を追って足が止まってる中、嘉人1人だけがバックステップでフリーになる所へ動き直している』。
今日の嘉人のゴール、分かり易くこの『動き直し』なんですよね。結局、点が取れるFWは、常に動いてボールを受けられるポジションを取っている。そういう事なんだと思います。
※少しこの記事の本題から外れるので簡単な紹介に留めますが、この動き直しでポジショングを取った後、『ゴール』と『パスの出し手』が見えるような適切な体の向き・角度を取るのが重要と寿人は説いてます。これら本当に面白いです。良記事、是非、全文を読んでみてください。 『なぜ日本はストライカーが育たないか。中村憲剛と佐藤寿人が真剣に考えた』
豊川が使われていた理由
今年、ゴールを取れていない豊川が使われてた理由もコレなんでしょうね。
以前にTwitter(@dotou_eng_crz)でツイートしたのですが、『常に動き出しを行っている』。
チア・ダンの記事ですが、
— 土塔えんじ🌸オタク系セレサポ (@dotou_eng_crz) May 10, 2021
最後に豊川が使われ続けてる理由が、書かれてますね。加藤に見習て欲しい所。#セレッソ#セレッソ大阪#cerezo
「2人の迫力が凄かった」。浅野哲也氏は敗れたセレッソ大阪の二人のCBに注目|やべっちスタジアム(DAZN News)#Yahooニュースhttps://t.co/9NztUBCoGp
この記事で、その時のDAZN解説だった浅野哲也さんのコメントは、
(豊川は)ボールを受けなくてもしっかりスペースを狙って走る。その後の動き直しもすごく良かった。
https://www.dazn.com/ja-JP/news/j1-league/2%E4%BA%BA%E3%81%AE%E8%BF%AB%E5%8A%9B%E3%81%8C%E5%87%84%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%B5%85%E9%87%8E%E5%93%B2%E4%B9%9F%E6%B0%8F%E3%81%AF%E6%95%97%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%BD%E5%A4%A7%E9%98%AA%E3%81%AE%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%81%AEcb%E3%81%AB%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%82%84%E3%81%B9%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0/13bviw1amwh71u1ncv4clrv99
でました、『動き直し』 。やっぱり『動き直し』が重要なんだと。そして、豊川は得点取れずとも、ずっとそれを継続していたのだと。
パスがFWに出てこない、不調の時のセレッソでしたからね(苦笑)豊川の怪我は残念です。早期回復を願いたいです。
若手FWへ送りたい言葉ですよね。
これら、全て元プロ選手の言葉を取り上げました。素人の僕が説いても説得力はないので(苦笑)、巨人の肩に載せさせて頂きました。
サッカーをやると分かりますが、播戸のいう『動きが“待ち”になる』という所の気持ちはとても分かります。確実性を追い求めると、どうしてもボールの行方が気になるからです。
ユース年代だと、動きが“待ち”でも点を取れてたのだとは思います。そもそも、プロに行くような選手は、プロに行けない選手と比べて圧倒的な能力を持っているから(健勇なんか典型でしたね)。でも、プロはその圧倒的な能力を持つ選手の集まり。同じやり方では、通用しないのだと。
だから、先人の知恵を借りるべきなんだと。ネットの発展で、元プロ選手の有益な言葉・情報を、僕みたいな素人でも簡単に手に入れることが出来る時代。若手FWは、どんどん勉強してアウトプットして行って欲しいですね。そうすることで、身になっていくはずですし。
そして、そのチャレンジを許してくれる度量も、クルピにはあるはずですしね。若手FWは、活用できるものは活用していくべき。
若手FWの、これからの成長を期待しています。
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