【セレッソ】傑志戦:1vs1の重要性を見直せる試合
セレッソ 2-1 傑志
2021.6.27 @ブリーラム スタジアム
最近、仕事が忙しくて残業続き・・・その上で、ACLの連戦(苦笑)まあ、頑張って、レヴューを書きますかw
ってか、まず何て読むねん?w > 傑志
『キッチー』との事らしいですが、観戦中に実況や解説:播戸が『キッチー』と発言するのを耳にするたびに、個人的にはこの人を頭の中で思い描いてましたw
松尾貴史w なんで松尾貴史を思い描いていたのか?それは、僕が昔、よく似ているといわれてたからです(笑)
どうでも良い話でしたねw 余談はこの辺で、キッチュ・・・傑志戦を振り返ります(笑)
[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]
試合内容・雑感
●傑志の雑感
試合を通して、老獪なチームだったなと言う印象ですね、傑志。サッカー選手として高齢に差し掛かっているが、過去に素晴らしい実績のある選手が多く在籍。
9番:ダムヤノビッチが、その最たる選手ですよね。元Kリーグの得点王で、100ゴール以上をマークした選手とのこと。個人的には初見の選手でしたが、起点になるプレー、得点を奪われたシュートと素晴らしい選手だな~という印象でした。
今季の嘉人がいい例ですけど、こういう選手は使われ方次第で、過去に放った輝きを発揮してきますよね。 傑志は、上手くダムヤノビッチを使って1発を狙ってくる良いチームだな~と感じました。最初に書きましたが、老獪(少し失礼かも?ですね)。そして、先制点はまんまと狙い通りにやられてしまったなと(苦笑)
●チアゴ vs ダムヤノビッチ
そのダムヤノビッチ起点の攻撃が多かったので、そこを潰すのにチアゴとの勝負は面白かったですな。ほぼ、チアゴが勝ってたと思いますが、もしチアゴが負けてたら?もうちょっと、際どい勝負になっていたかも?という思いがしないでもありません。
そういう意味で、結構、痺れる試合ではありましたね。
●左サイドのCB-SBのスペース
前半、傑志の左CB-SBのスペースがすっかすかに空いてましたね。基本的に引き気味にゾーンを埋められてましたが、ボールサイドでは人に付き気味の守備。だから、セレッソが右サイドで人数をかけた際、このスペースが空く印象でした。
結果的に最後に上手くいってませんでしたが、清武・奧埜がこのスペースに再三、侵入できてました。狙いはつけられていた感じでしたね。
そして、そのスペースを生むのに一役買ってのが坂元ですよね。恐らくは、1戦目の活躍からマークがより厳しめになってた感じでしたかね。左サイドの選手が、大外:ワイドに開く坂元に対してマンマーク気味に付きにくるので、その選手の裏のスペースが空いた印象でした。
●坂元の切り崩しからタガートのゴール!!!
そんなマークが厳しくなった坂元でしたが、その厳しいマークをもろともせず。坂元の切り返し、本当にACLでは止められてないですな(笑)このシーン、マークに来た2人が引っかかってましたしね。
ゴールを決めたタガートも、しっかりニアサイドに詰めてたのですよね。ファーの嘉人に合わせたボールでしたが、こぼれ球を上手くタガートが決めてくれました!
ただ、タガートに初日が出た所での怪我・・・。この2戦、1トップでしっかりボールも集まっていたので、ようやく合ってきたな~と思っていただけに、軽傷を願います。
●チアゴのロングシュート!!!!
これはもう、素晴らし過ぎましたね。こんな引き出しもあるんやな~、チアゴは!と本当に唸らされました。
●気になった播戸の解説
普段、実況や解説が話していることは、ほとんど耳に入ってこないのですが、播戸の『フィットしてますね~』『本当に、フィットしてる』・・・『フィット』が耳に残りました(笑)
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そんな所で、本題。記事のタイトルの通り、『1vs1の重要性を見直せる試合』だったな~と思いました。そもそも、初戦:広州FCのレヴュー記事で、
ACLの特性から、僕はこんなことを書いてます。
純粋に選手個人の能力が問われる
1vs1は、選手個人の能力を見るのに打ってつけの指標ですよね。ACLでは、やはりここに注目したいです(まあ、普段のリーグ戦でも、どちらかと言うと選手の能力を中心に見てるんですけど(笑))。
そして、この試合における1vs1の重要性を示すのに分かり易かったシーンがあります。取り上げるのは、皆さんの予想通りのセレッソの1点目、1vs1を制し、同点ゴールを演出した坂元!!!!
・・・ではなく(笑)
いや、ここも1vs1に勝つことで得点につながった分かり易いシーンではあるのですが、注目したいのは、失点シーンにおける1vs1です。綺麗に崩されたのでサラッと流されそうな部分なんですけど、個人的にはここにこだわりたいところです。
そんな所で、失点シーンを深掘りしていこうと思います。
[土塔えんじ:いったん、CMです]
失点シーンで見る1vs1の重要性
そもそも、この失点シーン、以下のように結構きれいに崩されてしまいました。
- ゴールキックをダムヤノビッチが落とす
- 右サイドの選手が、丸橋の裏に走り込んだ10番へ縦パス
- 10番が折り返す
- ダムヤノビッチがシュート
2.の段階で、チアゴのオフサイドの仕掛けが空ぶったのもあったのですが、見事にセレッソDF陣は後追い守備になってしまいました。まあ、完璧にやられたシーンでしたね。
そんなシーンでしたが、『1vs1の重要性』はどこで分かるのか?という所ですね。
答えを言ってしまうと、それは『1.ダムヤノビッチが落とす』の所です。ここで、1vs1で戦っていたのが傑志はダムヤノビッチ。
そしてセレッソは・・・瀬古歩夢でした。
CBは出たら負けるな。
ダムヤノビッチは、セレッソ側からして要注意人物で間違いない所。そんな要注意人物に、冒頭でも書きましたが、セレッソは基本的にチアゴを当ててました。
ただ、このシーン、何故かダムヤノビッチに歩夢が対応したのですよね。理由はよく分からないですが、ダムヤノビッチがチアゴを避けたのかな?という気がしてます。
ゴールキックからロングボールが蹴られ、ダムヤノビッチに完璧にボールを落とされてしまいます。この時、歩夢も体を寄せ競り合いますが、完全にダムヤノビッチに制されてしまい、歩夢はほぼ何もできずの状態でした。
いわば、ダムヤノビッチに完璧なクサビ役をこなされてしまったのですね。
ボールを落とされた右サイドの選手からすると、前向きにコントロールできるベストの所に落としてくれた形。その右サイドから縦パスを受けた10番は、歩夢が前に出て空いたスペースからセレッソの左サイド裏に侵入したもの。チアゴのオフサイド空振りもあり、どフリーで折り返されました。
これらの後追いになった始まりは、歩夢がダムヤノビッチに1vs1で負けた所から。そこから、全てがズレていった印象ですね。
前に出たなら、CBは絶対に勝たないとダメですよね。勝てなくとも、相手のバランスが崩れる位(例えば、落とされたとしても、左サイドの選手が後ろ向きでコントロールしないといけないようなボールにする位)に激しく当たらないといけない。クサビになろうとする相手に、自由を与えてはいけない・・・というのは、この結果からも明確ですよね。
ダムヤノビッチが上手かったという事もあると思いますが、正直な所、少し歩夢のプレーに物足りなさを感じました。
今後の歩夢に期待
個人的に、歩夢のロングボールというか、ハイボールの対応の緩さは目に付きます。先の広島戦が、まさにそうでしたね。
本当に、かなり気になる所です。まだ若くて、フィジカルが整ってないのかもしれないですが。
ただ、そこの厳しさが出てくれば、歩夢は完璧なCBになれると思うんですけどね。東京オリンピックは残念ながら、バックアップメンバー。ある意味、歩夢にとっては、今はとても重要な時期でもあるかと思います。だからこそ、厳しい目を向けていきたいな~と思います。
そして、世界との差を推し量るのに、ACLは恰好の舞台ですよね。ダムヤノビッチは、時間を限定した使い方をすれば、おそらくJリーグでもトップクラスの能力を持っていると思います。歩夢自身の先を見据える上でも、このレベルの相手には勝っとかないと。
歩夢には、自分の価値を高めるために特に1vs1にこだわって欲しいですね。傑志との再戦では、しっかりダムヤノビッチを抑えてくれることを願います。
頑張れ!!!!
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