【セレッソ】ロティーナ・セレッソは何故、PKを貰えないのか?

コロナ自粛を経て、Jリーグは再開しましたね。サッカーファンにとっては、本当に嬉しい限りです。サッカーのある日常は本当にありがたいと改めて実感しています。ただ、今現在、また感染者は増えつつあるので今後どうなるか?不安な所でありますが。。

 
 

Jリーグ再開後、我がセレッソ大阪は好調といえる結果を残しています。前年のサッカーから、ある程度は予想してましたが、その予想を裏切られることなく、ここまで順調なんではないかな?と思います。ロティーナ監督、信頼感が凄いですね。

 
 

そんな中、ロティーナ・セレッソにおいて、ちょっとした不思議(?)をネット上で見かけるようになりました。

セレッソは、PKを貰えない!!

確かにそうですよね。去年、リーグ戦でのPK獲得数:0。今年も、幻となってしまった今年2月のルヴァン杯の松本山雅戦で1度貰ったことはありますが、リーグ戦では相変わらず0。どうなってんねん(笑)!!

 
 

そんな感じで、今回、『ロティーナ・セレッソは、何故、PKを貰えないのか?』を検証してみたいと思います。また、今回の記事では、『セレッソが審判陣に嫌われている』『誤審が多い(去年は多かったですが・・・)』とかそういったチームの外に理由を求めず、あくまでセレッソ側に要因があるという前提で検証していきたいと思います。

 

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

 

PKを貰える時って、どんな状況?

検証をする上で、まずはPKってどんな時、あるいは状況で貰えるか?根本的な部分を考えてみます。

 
 

この記事を読んで頂いている方は、まず間違いなくサッカーの基本的なルールはご存知でしょう。舐めるな!!と言われそうですが、PKを貰える条件は、

ペナルティエリア内でファールを受ける

当たり前、コレしかないですよね(笑)では、ここから少し禅問答wのようなことをします。

 
 

では、その『ペナルティエリア内でファールを受ける状況』ってどういう状況でしょうか?この問いのおおよその正解は、

ペナルティエリア内でプレーをしている状況

になるはずです。

 
 

では、もう一つ。『ペナルティエリア内でプレーしている状況』ってどんな状況でしょうか?この問いに対するおおよその正解は、

ペナルティエリア内に、オフェンスの選手がボールを持って入っている状況

となります。当たり前ですかね?でも、当たり前のようですが、サッカー観戦するうえでこの概念はかなり重要だと個人的には考えています。

 
 

先にこの検証の結果、僕の考えを報告しますと、ロティーナ・セレッソは、この『オフェンスの選手がボールを持て、ペナルティエリアに入っている』状況が少ないということになります。

 
 

ロティーナ戦術でのペナルティエリア内でのプレー

ロティーナ戦術の大枠を捕えてみます。昨年で、そのやり方というのを多くのセレサポが把握できたと思うのですが、ここで関係するのは以下の2点。

  • サイドを広く使い、サイドから崩す。
  • 確率の低い攻撃になると判断した場合、一旦、ボールを下げて逆サイド等に回す。

他にも色々ありますが、こんなスタイルがありますよね。この2点を掘り下げてみます。

 
 

サイドを広く使い、サイドから崩す・・・この時、PA内では?

まず、『 サイドを広く使い、サイドから崩す 』ですが、少し前にこんな記事を書きました。

この記事の中でも書きましたが、サイドから崩す時に、2トップの1人がサイドに流れる場合が多いのですね。そして、クロスから得点を狙う。去年の多くの場面で、こう言った流れを見ました。

 
 

では、このサイドを崩して攻撃する場合、ペナルティーエリア内でのプレー機会は?

 
 

ご想像の通り、サイドからのボールを合わせる一瞬だけなんですよね。ペナルティーエリア内でボールを合わせる選手は、当然、相手マークを外す動きをしますので、ファールを受けるタイミングはかなり少ないと言えます。

 
 

確率の低い攻撃になると判断した場合、一旦、ボールを下げて逆サイド等に回す。

これに対して、ペナルティエリア内でのプレーは言わずもがな・・・。

 
 

無理と思えばボールを下げるので、ペナルティーエリア内にボールを入れること自体がやはり少なくなりますよね。そうなると、ペナルティエリアでのプレー機会も少なく、PKを貰えるはずがありません。

 

[土塔えんじ:いったん、CMです]

 

トレードオフという考え方

こうなってくると、ロティーナサッカーはロジック的にPKが少なくなるのは自明、そんな気がしてます。 先述の通り、『オフェンスの選手がボールを持て、ペナルティエリアに入っている状況』が極端に少ないからです。 特に、無理に攻撃をしないというやり方は、PKを貰う(極端に言えば、PKを貰いに行く)という観点から180度くらい違う印象がありますよね。

 
 

それでいて、勝ち点は積み上げられている。確率論として、PKを貰わずとも勝てる。或いは勝ち点を上積みできる。そういった思惑がロティーナにはあるのかな?という気がしてます。そもそも、PKを当てにしてる監督はいないでしょうが(笑)

 
 

昨日のヴィッセル神戸戦、ボール支配率では最終的に少し上回られたようですが、48:52。昨年、1勝1敗でしたが、内容ではボールを保持されて圧倒された(特にアウェイ)ことを考えると、セレッソにおけるロティーナ戦術の浸透度も高くなってきている。ボール支配率と言う意味では、高い確率で相手を上回れるようになっている印象です。

 
 

そうなると、

  • 相手の攻撃回数を減らせる。
  • 相手を揺さぶって疲れさせる。

そういった目に見難い部分での効果が期待できる。PKを貰えるような攻撃とのトレードオフ、という考え方を持つのが正常なことなのかな?と個人的には考えております。

 
 

PKを貰える選手。個人的な視点。

最後にですが、PKを貰えるとしたら・・・・という観点で検討してみます。

 
 

統計を取ったわけではないですが肌感覚で、セレッソ史上、一番、PKを貰っていたと思うのは、J2時代の2009年。香川、乾がJ2でぶいぶい言わしていたチームです。

 
 

この時の香川・乾の特徴は、

ペナルティエリアの前後で、前を向いてボールを受けて相手CBに仕掛ける

本当にこういう感じでした。だから、ファールを受けるのはペナルティーエリア内。PK奪取。当時の岐阜戦だったと思うのですが、1試合で2度、倒されてPKを貰ったりもしてました。

 
 

個人的な感想ですが、現セレッソのFW:都倉・奥埜・ブルーノらは、

ペナルティーエリアの前後で、ボールを受けて前を向く、あるいは叩く

なプレーに終始してしまうんですよね。

 
 

ペナルティエリア内でボールを保持できれば、相手も下手なことは出来ない。そこで仕掛ければ、PKを貰えるチャンスも出てくる。でも、すぐに誰かにパス、叩いてしまう。ボールを大事にするという戦術上、仕方ない面も分かりますが、香川・乾を見てきたサポとして、正直なところは不満もあります。

 
 

また、言葉のニュアンスが分かり辛いですが、『前を向いてボールを受ける』と『ボールを受けて前を向く』ではプレースピードに大きく差が出てしまう。正直ベースで語ると、PKを貰えないとすれば、そういった選手の差もあるのかな?と思ったりもしてます。

 
 

曜一朗なんか、『前を向いてボールを受ける』プレーが抜群に上手いのですが、今は左サイドハーフ固定。FWで使って欲しい(笑)期待の坂元についても、前を向いてボールを受けたとしても、ドリブルを仕掛けるのは現時点でサイドハーフやサイドバック、ボランチに対して。ペナルティエリア外でのことに終始してます。(坂元の場合も、戦術上で仕方ないとも思いますが)

 
 

選手に対して、そんな不満を少々抱えながらセレッソを見ていたのですが・・・・居ました!!!『前を向いてボールを受けるFW』が!!

 
 

豊川雄太

 
 

先日のエスパルス戦、エイちゃんこと、片山のJ1初ゴールが生れましたが、その直前に清武の縦パスをペナルティエリアのすぐ外で前向いてトラップ、シュートまで行こうとしたのが豊川。トラップが流れてしまって、豊川自身はシュートを打ち切れなかったのですが、ここ数年で、僕自身は待ちに待ったプレーでした(笑)

 
 

あー言うプレーが増える展開になると、PKも確実に増えると思います。相手DF陣も一か八かの勝負に出ないといけなくなりますしね。そういう意味で、あのプレーを見せてくれた豊川は、個人的に期待の星になりました。

 
 

ここ数試合、プレー時間を延ばしている豊川。是非、スタメンを奪ってしまう活躍を期待したいです。

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