【セレッソ】神戸戦:ロティーナ・サッカーのトレードオフ

セレッソ 0-1 神戸

@ノエビアスタジアム神戸 2019年11月23日

 
 

個人的には久々の観戦(DAZNですけど)でしたが、、、残念な敗戦でした。良い所なく、、、といった所でした。

 
 

簡単に振り返ります。

 

[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]

 

ボールを持って主導権を握るチームとの対戦

ヴィッセルは、典型的なボールを持つことで主導権を握るチーム。

 
 

最近のボールを持てるチームの特色は、以下のような感じかと思います。

  • ボールを回して相手を揺さぶり、相手を相手陣に押し込む。
  • ボールを失った瞬間、その場所からのプレスを徹底。
  • ボールを奪い返せば、攻撃を継続。
  • 相手がボールを後ろに下げれば、自チームの一旦引く。

相手陣でのプレーすることを好み、相手陣にボールを置くことで相手攻撃陣の枚数を減らし、自チームの守備機会を減らすような狙い。Fマリノスや、川崎フロンターレなんかも同様のチーム。

 
 

そんなチームとの対戦は、無理をせずに引いて守る選択をするロティーナ・セレッソ

 
 

なぜ、こういう戦術を取るのか?あるいは取らされているのか?そんな所を考察してみたいと思います。

 
 

ロティーナが大事にしている思想

ロティーナのサッカーを見ていて、とても大事にしていることは、間違いなく以下のこと。

ボールを失わないこと。

ボールを失わなければ、失点することもない。また、冷静に試合を運べるという効用もある。今季のセレッソの失点数が現時点でもリーグ最少を誇る要因は、まさにこの『ボールを失わないこと』が徹底されている所も1つ理由として挙がる所だと思います。

 
 

無理だと判断した場合、一旦、下げてでもボールを保持する。無理に前にボールを送らずに大事にする、今シーズンに度々見られたシーンだと思います。

 
 

ただ、この思想、前述の相手チームがボールを持って主導権を握る場合はどうなのか?ここの読み方で、ロティーナ・セレッソの評価が分かれるような印象もあります。

 
 

ボールを大事にしようとするあまり・・

前述の通り、今日のヴィッセルやFマリノス、フロンターレなんかは、相手にボールを奪われた瞬間、プレスを仕掛けてきて、奪い返そうとしてきます。

 
 

そんな時、セレッソは以下のような流れになることが多いと感じてます。

  1.  ボールを奪った後に早い相手プレスに対して、ボールを後ろに返す。
  2.  ボールを後ろに返すと、フォローする選手も下がらないといけない
  3.  相手プレスを避けきった状況でないと、チームのベクトルが前を向かない

こうなってくると、やはり攻撃も遅くなりますよね。その上で、チームのベクトルが前へ向いた時には、既に相手は自陣に戻り切ってしまっている。今日の試合なんか、こんな状況をよく見かけたと思います。

 
 

ボールを大事にしようとするあまり、本来、必要なはずのプレーの選択肢がなくなっているような気が個人的にはしてます。その辺りを、次に書いていきます。

 

[土塔えんじ:いったん、CMです]

 

1vs1を避けてる?

相手ボールを奪った後の相手プレスにさらされた時、ボールを保持するセレッソの選手は結果的に『逃げのパス』を選択していることになっているな・・・と考えてます。

 
 

一番は、相手プレスを1人で外す、というような個人技の見せ所なプレーを見かけない。 要は1vs1に負けている・・・いや、 『ボールを大事にする』という思想に引っ張られて、 1vs1を避けていることになるのかな? そんな印象を抱いてます。

 
 

これは、オフェンス面もそう。 サイドで起点を作って相手マークをずらしていく・・という戦い方が主流。ハマると見事なんだけど、 ボールを大事に運ぶあまり1vs1を仕掛ける形が少ない。相手に引かれるような(=リードを許す)展開だと、攻め手が無くなってしまう印象。1vs1を仕掛けるような形に持っていけない。

 
 

今日の失点シーン、ヴィッセルの古橋がしたような仕掛けをする形をどんどん出して行って欲しいのですけどね。個人的には。

 
 

トレードオフという考え方

とはいえ、シーズン通してみると、安定して上位に位置できているロティーナ戦術。1vs1を避けても勝ち上がれる戦術をとっている・・・と言う印象もあります。

 
 

トレードオフと言う考え方。

 
 

1vs1と言う部分は捨てる代わりに、安定した戦い方を取る。チーム戦術の大前提として、そういう考え方なのかな? どんな優秀なチームでも、全てを実施することは出来ない。ならば、必要なモノを残して他を捨てる。ロティーナに全幅の信頼を置いていると、そういう風にも見えてくる不思議(笑)

 
 

また、そういうサッカーをするからこそ、ロースコアな試合、 0-0のスコアベースで進めるサッカーなんだろうな?とも思う。失点すると劣勢、今季、逆転勝ちがないですしね。

 
 

でも、それを覚悟の上でのロティーナという選択。そこを履き違えると、チームやサポーターのロティーナの信用が不必要に揺らぐような気がします。チームに変に動揺を与えない為にも、履き違えないようにしたいものです。

 
 

来季の続投も濃厚というニュースも目にしましたが、今後、ロティーナでどういう展開を期待できるのか?にも注目したいです。

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