【セレッソ】セレッソ不調要因に対するアンチテーゼ
8/12からお盆休みに入っての4連休です。家族で公園でも出かけようと考えてましたが、 しかしながら、まさかの連日の雨(苦笑)暇をもてあそぶ時間になってしまいましたw
そんな中、Twitter(@dotou_eng_crz)のタイムライン上で、気になるツイートをされていた方を拝見しました。それは、個人的に、ここ数年の間ずっと気になっていた所でもありまして。
今回、その辺を記事にしてみようかと思います。暇なんでw
[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]
セレッソの被ファール数の多さ
僕が気になったのは、以下のツイート。
J1 1試合平均被反則数多い順
— Jリーグデータ大好きでスワン (@Data_Swan) August 10, 2021
1位: #grampus 15.1
2位: #cerezo 14.6
3位: #fmarinos 14.1
—
18位: #sagantosu 10.5
19位: #consadole 10.1
20位: #trinita 8.7
ファウルを受けやすいチーム
セレッソが1試合でファールを受けた回数ですね。リーグで、上位から2番目。でもって、この数字は個人的にめちゃめちゃ気にしている数字でもあります。そして、やっぱりか!という印象なんですね。
ちなみにセレッソは、非常にクリーンなチーム(ロティーナ・清水!)との対戦があって、被ファール数4だった試合が1つあります。そんな試合を含めてのリーグ2位の被ファール数。この試合を除けば、恐らく1位グランパスにもっと肉薄するはずです。
今回、これの意味する所を深掘りしていくのですが、まず、答えから言っておきます。個人的な印象論でしかないのですが、
被ファール数の多さ = セレッソの不調の要因
と感じております。この僕の推測が正しいなら、そのまま大苦戦していますよね。なんせ、リーグ2位(苦笑)
では、何故、そういう推測に行きついたのか?そんな所を説明していこうと思います。
被ファール数が多い=セレッソ不調だと思う理由。
今季、セレッソの狙うサッカーとして『攻撃的なサッカー』という事はいわれてますよね。出来てるかどうか?は別として(苦笑)
昨年より明らかに言えることは、
縦への意識は強くなった
ということだと思います。ロティーナ・セレッソ時代にはほとんど見られなかったカウンターも、多く見て取れてます。ポジショナルサッカーが隆盛のJリーグにおいて、この考え方は基本的には悪くないと個人的には思ってます。
でも、残念ながら速い縦への攻撃がバシバシ決まっている印象って、今のセレッソからは感じないですよね(苦笑)それは、何故か?
この辺り、詳細を書いていく前に、前置きとしてJリーグで見かけるポジショナルサッカーの隙と、その隙を埋める対策を個人的な視点で書いていきます。
(前置き)ポジショナルサッカーの隙
最近のレヴューで図を書いたのでw、鳥栖を例に挙げます。アウェイ:鳥栖戦における前半の鳥栖の平均ポジションが以下の通り。
オフェンス側は6-7人でワイドに広いポジション取り。ディフェンス側は3-4人で真ん中を固めてカウンターに備えるような配置。ポジショナルサッカー(5レーン理論と言う方が良いかな?)を志向するチームは、ボール保持時に、凡そこのようなポジショニングを取ろうとしてきます。
こういう配置になった場、サイドの奥はガラ隙になってることが多いです。 上図で言うと31番や14番の背後のスペース。相手チームが狙いたいのは、そのサイドの裏のスペースを使ったカウンター。
これ、現在のJリーグ最強:フロンターレも例外ではないです。
記憶にある方も居られると思いますが、2020年アウェイ:フロンターレ戦、ゴールにはなりませんでしたが片山のロングループシュート。
このカウンターこそが、ポジショナルサッカーの弱点を突けた最高の形だったんではないかな?と思ってます。
この上の動画でも分かりますが、セレッソDFライン(歩夢)がボールを持っている際、ボールサイドで蜜を作られる反面、逆のサイドは空いてくる・・・という事が見えると思います。
そここそが、個人的に考えるポジショナルサッカーの隙です。
(前置き) その隙をどう埋めるか?
では、その隙をどう埋めるか?という所。
ここは、よく知られている通り、ボールを失った瞬間にプレスをかけ、相手に時間的余裕を与えない・・・と言ったモノ。前線に選手は5-6枚いるので、蜜を作り易くプレスに行き易い。
つまり、相手がプレーする余裕を奪って、自チームのサイド裏の隙に精度の高いパスを出させないという考え方です。(逆の意味で、片山のロングループシュートの場合、歩夢がプレスをうまく剥がせて時間的な余裕を持てたから、逆サイドへ良い精度のパスを出せた・・・と言えますよね。)
そして、ここでプレスに行く際、ファールを犯すこともいとわない印象です。ファールすれすれのプレスを行い、ノーファール判定でボールを奪えればチャンス。ファールになっても、プレー時間が止まっている間に帰陣して守備陣形を整えられる。守備陣形を整えてしまえば、そこから崩されるリスクも少ない。
ローリスク、ハイリターンな守り方ではあるかな?と思います。これらのプレーは、イコール、相手の速い攻撃を行わせない・・という所につながります。要は、試合の流れを切る・・・という視点ですね。
ザックリと言うと、こういうサッカーのイメージを持ってます。そして、最近のJリーグの主流にもなってる印象です。言いたい所は、『前線は、ファール覚悟でプレスに行く』という所です。
[土塔えんじ:いったん、CMです]
術中にはまってるセレッソ。
そんな術中にはまってるのが、現在のセレッソではないかな?と思います。
各試合で、どこでファールを受けたか?まで詳しいスタッツを見れてないので個人的な印象論にはなりますが、
相手のファールで試合の流れを切られて、速い攻撃を仕掛ける事が出来てない
と言ったところ。被ファール数が多くなればなるほど、チーム内のリズムもぶちぶち切られてしまう事になりますよね。
より具体的に。ポジショナルサッカーで成功していると言えるフロンターレ、横浜Fマリノス、鳥栖と、セレッソの今季の対戦時の被ファール数を挙げます。
- 11節:フロンターレ戦(敗戦):18
- 7節:鳥栖戦(勝利):23
- 8節:Fマリノス戦(敗戦):22
- 22節:鳥栖戦(引分け):19
鳥栖はトータル勝ち越す結果になってますが、 この辺のチームと対戦した時、上のツイートの平均被ファール数14.6を大きく上回る被ファール数になってます。この3チームと少し戦術・スタイルは違う印象がありますが、ほぼほぼ何もできなかったアウェイ:グランパス戦も、被ファール数:18とかなり多い。
このデータを更に詳細に見てみます。22節アウェイ鳥栖戦の被ファール数:19の内訳。前半は1-3の劣勢を強いられ、後半に巻き返して3-3に追い付いた試合で、その時の被ファール数の内訳が以下。
- 前半: 12(セレッソ 1-3 鳥栖)
- 後半: 7(セレッソ 2-0 鳥栖)
この試合に関しては、
- 被ファール数が多い場合:劣勢
- 被ファール数が少ない場合:優勢
という事がはっきりと言えるんですよね。
つまり、章題のタイトルの通り、
被ファール数が多いとセレッソは不調。
ということは言えるかな?と思います。インプレーの時間が長ければ長い程、セレッソ有利と、言い換える事が出来るかも知れません。
ファールで相手を止めるサッカーってどう?
昨今、フロンターレ、Fマリノスを筆頭にポジショナルサッカーがとても評価されてますよね。ボール保持時の試合の進め方とかを見ていると、とても面白いし勉強になります。個人的に、それらを否定するつもりはありません。
ただ、1点だけ。
ボールを失った瞬間からの流れ、ファールすれすれのプレスで相手の攻撃を止める。ファールになっても試合の流れが切れるので、その間に帰陣して守備陣形を整える。こういうスタイル、皆さんはどう思われますか?
相手の攻撃の出鼻をくじく為、ファールでもOKというサッカー、『このサッカーを本当に評価して良いのだろうか?』と個人的には感じてます。卑怯とまでは言わないモノの素晴らしいサッカーと言い切るには、何かしっくりこない印象が個人的にはあります。
実は、数年前にJリーグでこのサッカーが流行り出してからずっと持っている違和感です。前述の通り、ボールを失ってから守備陣形を整えるまでの1点だけですが、それでも高い評価をするのにとても強い違和感を感じてます。
まあ、その戦術にハメられてるチームのサポがこれを言ってしまうと、負け惜しみでしかないのですが・・・(苦笑)
それでも、1サッカーファンとしては、この違和感は大事に持っておきたいかな?と思ってます。(ファンタジスタが輝くサッカーは好きでしたからねw)
※ 上記は、あくまでセレッソとの試合を見た対戦相手チームの印象です。 フロンターレは、実際のファール数との相関はないので厳密には分からないですが、警告・退場・出場停止の数から計算される反則ポイントは非常に低いです。逆にFマリノス、鳥栖は反則ポイントも高いw
アンチテーゼ的に応援します。
昨年にクルピが就任した際、多くの方が感じたのと同じで『クルピだと、今のサッカーの主流から外れるな』と思ってました。基本的にこのブログは前向き視点で書くことをメインにしているので、今までこれは書きませんでしたが(苦笑)
長年、セレッソの監督を務めてくれてよく知る監督です。明らかに、やり方はクラシカルですもんね(苦笑)正直ベース、最新鋭のサッカーという所では期待はしてませんでしたw
ただ、クルピが展開の速いサッカーを好むのは分かってたので、
相手がファールすら出来ないパスワークをもって、現在主流のサッカーを打ち破って欲しい
と思ったのも事実です。こういうパスワークを見せつけることが出来れば、速い展開に持ち込めますからね。
そして、 清武筆頭に少なくともそれを実現できる選手も揃っていると思ってます。坂元の『倒れないでプレーし続ける』という姿勢も、プレーを切らさないという意味で本当に素晴らしいと思ってます。
この体制が継続するのであれば、ココこそが個人的にレヴィー・セレッソを応援する理由でもあるかな?と感じてます。
あくまで自分自身の主観に従い、現代サッカーへのアンチテーゼ的にレヴィー・セレッソを応援したいと。
今の主流を打ち破って欲しい、一石を投じてもらいたい!という所です。そういう意味で、本当にこのサッカーで行くなら結果を出して欲しいんですよね(苦笑)切実にそう思います。
サポの仕事は、あくまでセレッソを応援すること。このブログでレヴィー・セレッソの良い所を絞り出してw、頑張って応援していこうと思ってます。
(逆にセレッソが現代サッカーを趣向しだして、セレッソのファール数が増えた場合は・・・・そこはダブルスタンダードで行きますw)
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