【セレッソ】広州FC戦:ACLで輝ける選手
セレッソ 2-0 広州FC
2021.6.24 @ブリーラムスタジアム
ACL、始まりましたね。改めて、DAZN様、有難うございます(笑)
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さっそく、相手の広州FCのメンバー構成だったり、セレッソのシステムだったり、色々ありましたこの試合を振り返ります。
[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]
試合内容・雑感
●若手中心の広州FC
広州FCの出場メンバーの平均年齢が、周知のとおり、19-20歳とかだったそう。これってどうなの?と思いました。
が、よくよく考えると、新型コロナウィルスの影響で、中国の入出国の際の隔離期間がとんでもなく長くなる・・・というのは聞いたことがあったのですね。広州FCがACLに主力選手を出した場合、それこそリーグ戦への影響が懸念されるところ。広州FC目線で見ると、仕方がない処置だったのかな?と思います。
で、出場したメンバーも背番号(80番台とかw)から推測するに、恐らくは3-4軍レベル。開始5分で相手のプレー精度の低さがはっきりしたので、『この試合は、タダ取りの試合やな~』と感じてました。
●セレッソの対応
そんな広州FCを相手に、我がセレッソは凡そフルメンバーで、4-4-2の布陣。『あれ?3バックやないのね?』と感じましたが、陸と2ボランチの関係性が上手く整理されていて、ボール保持時は3バックを形成してコントロールできていたかな?と思います。
陸が3バックの一角に入った場合、坂元がワイドに張って、奧埜(あるいは原川)が前に。

(この逆、丸橋が3バックの一角に入るのは見受けなかった印象でした。 )
奧埜(あるいは原川)の一角が3バックの一角に入った場合は、陸が前に。

ボールを保持している際は、結局のところ、3バックで試合をした仙台戦や天皇杯:鳥取戦と同じような立ち位置を形成できてました。ここ、チームとしてやろうとしている所だったのではないかな?狙いは3バックの時と同じ、サイドで高い位置を取ること。
とりわけ、ボランチがDFラインに降りる場合は、2013年のボランチに縦関係を築かせて、サイドを高い位置に上げるやり方と同じような形になっていましたかね。見どころが少なかった試合でしたが、ここは見逃してはいけないところでしょうか。
気温も高いとのことでしたので、この形を終始継続できていて、しっかりとボールをキープ。相手のレベルを抜きにして、試合をしっかりとコントロールできてたのは良かった所ではないですかね。
●ゴールは少なかったですが・・・
そんな試合で、広州FCのベッタ引き戦術でゴールは少なかったですが、結構、際どいシーンも多かった印象です。
- 坂元のヘディングシュート
- タガートの裏抜けからのシュート
- タガートのヘディングシュート(2回)
- 清武の流れるようなボレーシュート
- 原川のオーバーラップからのシュート
上記は全て前半に打ったシュートですが、どれかでも決まっていれば、多分、印象が違った試合内容になってたかな?と思います。清武のは、決まった!!と思いましたけどね(苦笑)
とりわけ、ゴール前であれだけ密集を作られてたのに、タガートにしっかりボールを集められてたのは、個人的に好印象でしたね。原川のシュートも、タガートが前線で体を張ったお陰なところもありましたしね。
後は、タガート(もう少し言えばFW)の問題だろうなと。ってか、後半の早い時間帯に足をつってたし、タガートのコンディションはまだイマイチなのかな(苦笑)?暑さもあったかな?
ただ、内容は悪くないとはいえ決めきれないとしんどくなるのも事実で、2点目のチアゴのゴールが無ければ、結構、ヤバかったな・・という印象もあります。そこは、猛省すべきところでしょうかね。
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そんな所で本題。
個人的に、ACLの試合を見るのはとても好きなのですね。そこには、サッカーの原点があるから・・・という表現が、一番適当な理由かも知れません。
その辺の所と、個人的に考える“ACLで輝ける選手”を深掘りしていこうと思います。
[土塔えんじ:いったん、CMです]
ACLの特性
ACLの対戦相手を分析する際、チーム分析担当は以下のように感じると思います。
対戦相手の情報が少ない!
一口に情報と言っても、様々な視点で考えられますよね。
今回、選手の目線で考えてみます。
選手目線で見る『肌感覚』
仮に『相手チームに凄い選手がいる』という情報があったとして、そして、その選手の映像を見たとします。
その状況であって、今度は選手目線で見ると、
確かに凄いかも知れないけど、肌感覚でどれ位凄いのかが分からない
普段、対戦しないので、こんな感じの印象になるのではないかな?と。
映像で見た感覚と肌感覚の違いって、意外にプロ選手でも差がある時があるようですよね。以下の動画で、陸のフロンターレ:三笘に対する対戦前後の評価なんかが面白いですよね(笑)
普段、よく見るJリーグの相手でもこんな感じになるので、ACLで対戦する相手の凄さは、更に肌感覚では分からないと思います。
これらを踏まえると、
実際に試合で対戦してみないと分からない所が多い。
という所が言えるのかと思います。
今回の試合では・・・
今回の広州FC戦が顕著で、広州FCは主力選手が出ず、セレッソ目線で見ると『誰が誰か、情報が全くない』という状態。
この試合で唯一崩されかけた前半のシーン、相手のドリブルに陸がかわされました。相手の情報がないと対応慎重になり過ぎてこういう事が起こるんだろうな、と感じさせられたシーンでした。
逆に、広州FC側の視点で見てみると、『17番(坂元)、凄いと聞いてたけどエグ過ぎやしないか?』と感じてたのではないかな(笑)?
Jリーグでは、坂元の対応に2-3人ときますよね。ただ、広州もそこまで研究していた訳でもないのは明らかで、序盤は常に1人しか坂元にマークが付かずでした。選手自身がそもそもレベルが低く、坂元は軽く子ども扱いしてましたよね(苦笑)
改めてACLの特性
つまり、ACLの特性は、相手のやり方や肌感覚が見えない部分があるので、
純粋に選手個人の能力が問われる
という事が言えるのだと思うんですよね。
昨今、戦術論がモノを言う時代になってきてると思います。そこは、世界中の有能な選手が一極集中(主に欧州)して戦うので、情報が多く集まってくるはずです。だから、相手のその能力にどう対応するか?を事前に考えることができる。つまり、戦術が重要な要素になってきているのかと。Jリーグでも、基本的には同じですよね。
でも、ACLはその要素がまだ薄いと感じます。情報は少ない。それ故に、個人能力がモノを言えるところも多分にあったりするんだと思います。
これこそ、サッカーの原点だと個人的には思うのですよね。やっぱり、個人の能力がモノを言う時代は華やかな選手が出てきて楽しかったですしね。だから、そういう時代の名残を感じさせるACLの試合は、個人的に楽しいのです(笑)
為田が活躍した理由
ここで、この試合でセレッソにおいて公式戦初出場しました為田の登場です。
ここで為田が登場ということは・・・・そう、結論から言ってしまうと、『為田みたいな選手がACLで活躍できる』なんですが(苦笑)その辺を少し。
為田の評価(ジェフ時代)
為田がセレッソに移籍が決定した際、正直、良く知らない選手でした(苦笑)そこで、ジェフサポーターの評価を流し見したのですが、おおよそ以下のような感じでした。
- 攻撃: ファンタジスタ
- 守備: うーん・・・イマイチw
これだけ見ても、ヒゲカジ氏が攻撃を見て取ったんだろうな・・・というのは感じます。
そして、ジェフの監督はお馴染みのユンさん。そのユンさんの為田の評価はどうだったか?試合出場記録を見てみます。
- 全42試合中 30試合出場(先発 21試合/途中出場 9試合)
- 0得点
そこまで、絶対的なレギュラーではなかったんですよね。
ジェフサポさんの評価とユンさん時代の実績から想像するに、ユンさんからして、セレッソで曜一朗を使わなかった理由と同じような感じだったのでしょう。恐らく、為田は守備面を嫌われてユンさんの信用を勝ちきれなかったのだろうな・・・と推測できますよね。
そんな為田ですが、この広州FC戦では活躍してました。J2でもレギュラーになり切れなかった選手が、何故、ACLで活躍できのたか?そんな所を、もう少し深掘りします。
武器を持つ選手のACLでの有効性。
昨日の試合、為田は後半から出場。何度となく、左サイドを得意のドリブルで切り崩そうとしてました。あわや、ゴール!!!な素晴らしいワンステップシュートまで披露。
多分ですが、前述のACLの特徴を考えると、為田のドリブルは初見ではなかなか止められないんだろうな・・という印象はありました。坂元と同じですよね。恐らくは、坂元以上に情報が少ない選手でもあったであろうし。
また、次にセレッソと対戦する相手は、『為田というドリブルの凄い選手が居る』という情報を手に入れることになります。恐らく、為田に対峙させる選手は守備力の高い選手が選ばれることでしょう。
こうなると、逆に為田の守備力という弱点もフォローできてしまう可能性もある。広州FC戦では、為田が守備の不安は露呈していなくて、次の対戦相手がそこを突くまでに至らない可能性があると考えます。
先日、広州FCを退団した元ブラジル代表:パウリーニョみたいな本当に能力の高い選手はそのまま活躍しますが、一芸に秀でた武器を持ってる選手もACLでは強い。そんな事を、為田の活躍から感じてました。
ACLで弾みをつけてリーグ戦でも。
為田は前述の通り、J2でもそこまでの成績が残せてなくて、今季セレッソに来てからもリーグ戦の出場は0。ベンチ入りもしてなかったのでは?
個人的に、為田を獲得した時に思った事は『ACL要員やな』ということでした。上記のそのままの内容ですが、Jリーグでは為田の弱点を知られていてそこを突かれる可能性が高いけど、ACLでは為田の強さだけが発揮されそう。そう感じていたからです。
この広州FC戦までの為田について、良い意味でも悪い意味でも予想通り。ただ、ACLで活躍できれば、そのまま為田の自信にもつながるはずです。自信につながれば、自分の弱点も含めて好転させる可能性もありますし、良い結果を残せば、クルピの信頼を得ることも可能でしょう。
そういう意味で、為田がJリーグでも活躍できる礎になる可能性もACLではあるのかな?と感じてます。
ここまで、セレッソでは影の薄かった為田。まずは、為田のACLでの活躍を期待したい所です。
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