【セレッソ】ジュビロ磐田戦:MOMは奥埜。その理由。
セレッソ 2-0 ジュビロ磐田
@ヤマハスタジアム 2019年8月24日
久々のセレッソ観戦記です。
今年のセレッソは、前半は完璧
今年のセレッソは、前半の安定感が凄いですよね。リーグ戦の前半の失点は、ここまでわずか1失点!
[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]
今日の試合も、前半は無失点。普段は得点も少ないですが(苦笑)、今日は2得点!
- 丸橋のFK直接!あれ位の距離のFKは、全て丸橋に蹴って欲しい(笑)
- 水沼の相手二人+GKを手玉に取るゴール!水沼も良かったけど、清武のスルーパスが完璧。
両方とも、気持ちの良いゴールでした。
また、パスワークが冴えるのも前半。サイドを広く使い、相手を大きく揺さぶって何もさせない。今日の試合も、前半は相手のプレスをいなしまくって前へボールを運べていました。
それに対して・・・
後半はイマイチ
後半は、ジュビロにかなり攻め込まれました。
リーグの順位的にも余裕のないジュビロが、もっと前に出てくるのは分かり切ったこと。分かった上で、それを簡単にいなして欲しいと思うのですが、相手プレスに引っかかることが多かった。
この記事を読まれている方はセレサポが多いと思うので共感頂けると思うのですが、こういう前半:完璧、後半:イマイチな試合、今年、結構ありますよね?
簡単に思い出すだけでも、アウェイ:アントラーズ戦、FC東京戦。前半は完璧、後半は防戦一方。
今日の試合、後半にフォーカスを当てて分析してみました。その結果・・・MOMは奥埜!ということに気付きました(笑)
その辺を説明していきます。
後半のセレッソが狙われていたエリア
後半しばらく経過したある一瞬、セレッソFW:奥埜#25がこんなポジション取りをしている時がありました。
清武#10、丸橋#14、藤田#5、瀬古#15のちょうど間位のポジション取り。この時点で、まだデサバト→鈴木の交代が行われておらず、奥埜はまだFWをやっている時間帯でした。
なんでFW:奥埜がこんなポジション取りしてたんだろう?
という疑問から、そのポジションに対してのセレッソとジュビロのしのぎ合いを注視してました。
ジュビロ3人 vs セレッソ2人 左サイドの攻防
図1で奥埜が埋めたポジションについて、セレッソがジュビロの侵入を許す時は、ほぼほぼ数的優位な状況に立たされる時でした。
ジュビロは後半開始から入った荒木選手がかなりパワーを持っていた選手で、その選手中心に2-3人が絡んでこのエリアを攻略しようとしてくる。具体的には、ジュビロの2人がワイドに大きく開き、清武#10と丸橋#14をつり出して、このスペースを広げてから3人目が侵入してくるようなグループ戦術。
ロティーナ・セレッソも良くやるような戦術ではあるのですが、今日のジュビロ戦の後半は、ここを結構、攻め込まれてました。多分ですが、それ故の図1の奥埜のポジション取りだったんではないでしょうか!?
さすがですね~。こういうので、奥埜はセレサポの心をがっちり掴んでます(笑)
そもそも、なぜ奥埜がそこに居ないといけなかった?
図1の奥埜のポジション、FWがこのポジションを埋めているというのはかなりイレギュラーな状況であったのは間違いないところ。
それから、少しそのポジションについて注意してみてみると、後半の中盤くらいから明らかに戻りの遅くなっている選手がいました。それが・・・清武。
[土塔えんじ:いったん、CMです]
奥埜がそこに位置に居たということは、試合の流れ的に、
奥埜が、戻りきれてない清武のポジションを埋めた
↓
清武が遅れて戻った
↓
奥埜がついでに狙われているスペースを埋めた
ということだったんだろうな!?と、その後の試合の流れを見ていてそう感じました。
ロティーナの交代策、奥埜は移動しまくりw
振り返ると、この試合のロティーナの交代策はかなり面白かったですね。想像する狙いをカッコ書きで書くと・・・
1.デサバト → 鈴木
(奥埜はボランチに移動。前線で起点を作りたい)
2.清武 → 片山
(清武の運動量低下による左サイドのパッチ当て。片山は右サイドでアダイウトン対策。)
3.水沼 → 木本
(水沼の運動量低下による左サイドのパッチ当て。奥埜 ボランチ→左MFに移動)
2ー3番目の交代策でロティーナが、かなり左サイドの攻防に気を使っているのが分かるかと思います。それと奥埜への信頼も。今日の試合では、3ポジション(FW→ボランチ→左MF)を任してますもんね。山村を超えたな(笑)
パッチを当て続けるロティーナ、それに答え続ける奥埜
また、奥埜は、ロティーナがパッチを当てる前から左サイドのフォローに走っていた。
これが、今日の試合のMOMが奥埜だと思う理由です。てか、本当によく気が利く選手やな~。
清武の評価は下がらない
最後に、清武のフォローを書いておきます。
上の文章から、この試合の清武について、
清武の運動量が下がって、奥埜がフォローした
という、どちらか言うとマイナスの印象を持たれると思います。でも、これははっきり違うと言っておきましょう。
清武がポジションに遅れて戻っていた理由
清武がポジションに遅れて戻る理由は、明らか。
攻撃時、左MFの位置から全力で前線に絡みに行っているから
これに尽きます。サイドのMFが前線に絡みにいって、相手GKにキャッチ→スローされたような場合、ほぼほぼ戻りが遅れます。これはどうしようもない。
今日の試合についても、後半、セレッソのシュートは打ち切れずにカミンスキーに取られることが多かったです。結果、どちらか言うとボールが行ったり来たりのオープンな展開でした。そうなると、サイドMFの運動量はとてつもなく多くなる。
その中で、清武の運動量低下を批判できる要素はないですよね。むしろ、そこに奥埜がフォロー出来ていたことについて、戦術が上手く行っていると考えるほうが自然かと思います。
サッカーは、攻守が表裏一体。だからこそ、的外れな批判をしないように全体のバランスを見たいと思います。
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