【セレッソ(番外)】U-20ワールドカップは、あえて鈴木冬一を見守る
6月から始まるU-20ワールドカップのメンバー選出がありましたね。
- 茂木秀
- 瀬古歩夢
- 西川潤(特別指定)
[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]
冬一の歩みと決断
冬一の長崎総合科学大学附属への移籍。
自分の技術や考え方が遅れていると感じていた。
今の環境にいて、プロになれたとしてもそこで活躍が出来るのかと。将来のことを考えた時になかなか難しい。
直近の大目標といえば
この年代のほとんどのサッカー選手にとって、大目標があります。それは、言うまでもなく来年に迫った『東京オリンピック』ですよね。どの選手も、東京オリンピック出場を目指し研鑽を積んでいる訳です。
ただ、冬一の年齢の選手については、以下の通り、来年20歳になる年の夏に開催することになります。
- 2018年: 18歳(高3)
- 2019年: 19歳
- 2020年: 20歳
もし、東京オリンピックで主力として出場したいのであれば、2019年中頃~終盤にはU-23代表にしっかりと絡んでおかないといけない・・・そんな考えがあるはずです。で、その基準として、過去のオリンピック代表を振り返れば、以下のような実績が目安になってくるのかな?と思われます。
- J 1 チームの主力選手、海外主要リーグ組
- J 1チームのレギュラー、J 2チーム上位で主力選手
- J 1チームのスーパーサブ的な存在、J2チーム上位でレギュラー
※1、2、3は望ましい順番
ここで冬一の年齢の選手を振り返ると、彼らにはほとんど時間がないのですよね。ほとんどの選手は高校卒業した1年目で上記の1.~3.の実績を挙げないといけないですからね。これは、相当ハードルが高いと感じます。その上、次のオリンピックにはOA枠しかなくなってしまいますからね。
冬一がセレッソで置かれてた状況
冬一がセレッソU-23で出場したのが、2017年9月。彼が高校2年生の秋ですね。セレッソU-23はJ 3が主戦場ですので、高2でJ 3デビュー、その年は、3試合の出場。普通で言えばかなりのエリートコースを歩んでいた訳です。
[土塔えんじ:いったん、CMです]
ただ、上には上が居て。同い年の『瀬古歩夢』と『喜田陽』。この2選手は、この年の春には既にセレッソU-23でスタメンを勝ち取っている上、トップチームのルヴァン杯にも出場してました。冬一からすると、同じように世代別代表とかにも選ばれていた2人が先を進んでいる形になっていました。
多分・・・ですけど、冬一は焦ってたと思いますよ。2018年(高3)は恐らくJ 3が主戦場。そこで1年経験を積んだとして、次の2019年の半年でトップチームの試合に出ていかないといけない。ただ、トップチームの自ポジション(当時オフェンシブMF)には、清武が居る。
こうなってくると、東京オリンピック出場はまず間に合わない。
だからこその移籍決断
長々と書いてますが、もう一度書きます。あくまで、僕の推察です(苦笑)
でも、移籍の経緯として、東京オリンピックが年頭にあったと仮定すれば、そういう流れになるのではないか?と感じます。セレッソという冠を外して、門戸を広げる意味合いがあったのでは?と。
セレッソの冠を外すことは、ある意味で勇気がいる事。少なくともセレッソに居ればU-23に加入できる、つまりプロになれる可能性は大いにあったはず。でも、普通の高校生となってオファーがあるかどうかは分からない中での移籍ですからね。
高校2-3年生でこういう決断を出来るのは本当に凄いな・・と思います。
そして、U-20代表選出
湘南の試合は見てませんが、冬一は既にJ 1リーグデビューを果たしてます。2019/5/9時点で、もう8試合出てるのですね。
現時点で、彼の選択した道は間違ってなかったように思います。というか、彼自身の力で切り開いてきた。本当に凄いことだなと思います。
ただ、セレサポとして残念なのは、セレッソの鈴木冬一として応援することが出来ないこと。だからこそ、今回、U-20代表に選ばれたことを嬉しく思いますね。正々堂々と応援ができる。
この大会もそうですが、個人的には東京オリンピックまでは鈴木冬一を見守ることになりそうです。
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