【失敗から学ぶ】覚えた外国語を使いまくって墓穴。
調子こいてると、思わぬどツボにはまるよね、、、な話。
自称:平凡エンジニアな僕ですが、実は28歳の秋に3ヶ月間の海外出張経験があります。出張先はドイツ。当時所属していた会社の営業所で、自社ソフトの営業と技術支援な役割でした。立ち上げたばかりのドイツ営業所で、初の売上げをあげた社員にもなりました。
、、、とまあ偉そうに書きましたが、所属していた会社は社員数30人程度の中止企業、ドイツ営業所はというと所長1名(常駐)と技術員1名(3ヶ月交代)の2人体制。僕が行ったのも、端に3ヶ月交代の順番が回ってきたというだけでした(笑)
交代で回ってきたくらいですので、僕はドイツ語を話せません。英語も、普通の日本人レベル。僕以外にドイツに赴任した技術員も同様なレベルでしたので、ドイツ語ペラペラな所長が技術員の生活のフォローとして、日常で役に立つ口語のドイツ語を教えてくれます。
教えてもらったドイツ語の内、最低限の生活で良いなら使う言葉はこんな感じ。
[土塔えんじ:ご覧の提供でお送りします]
- 挨拶の口語表現: モルゲン(おはよう)、ハロー(こんにちは)、チュース(じゃあね)
- ダスビッテ!(これ下さい!)
- ダンケシェーン!(ありがとう)
- ミットネーメン(テイクアウトで)
これらの言葉を使いこなせ(て、簡単な社会ルールを身に着けれ)ば、所長の助けを借りなくてもある程度は困らずに生活できるようになりました。ハンバーガー屋とかに買いに行って、テイクアウト!が通じないのはちょっと意外でしょ!?
これら以外にも所長に教えてもらった言葉は色々あって、その中で個人的にとても気に入ったのが、、、
テューテ・ビッテ!(袋を下さい)
ドイツ(てか、日本以外?)ではレジ袋を貰えないんですね。うっかり、鞄やエコバッグとか持たずにスーパーで買い物すると、大変困ってしまいます。そこで伝家の宝刀、
『テューテ・ビッテ!』
これを言って、レジ袋を買うんですね。
この『テューテ・ビッテ』を初めて使った時、想像以上にスムーズに意志疎通が出来たので、お気に入りのフレーズになりました。帰国後、『どんなドイツ語を覚えた?』と聞かれると迷わず『テューテ・ビッテ』と返していたほど。
また、ドイツの”生活の中”でしか使わないような言葉なので、ドイツで生活したことがあるような人からの反応がとても良く『それを使いこなせるのは大したもんやな』。そんな反応なもので気分も良くなり、調子こいてテューテ・ビッテ使えるアピールをしまくってましたw
そんなこんなで数年後、所長がめでたく結婚します。相手はドイツ人女性。一緒にドイツに駐在してたときも、こそこそ会いに行ってたもんな~とか言いながら、ささやかなお祝いパーティーを実施。
奥さんとはその時が初対面でしたが、日本語もある程度話せる人で、僕が所長と一緒にドイツに居たことも知っていました。そんな共通の会話もできて話しも盛り上がってきた中で待っていた質問、、、
『どんなドイツ語を覚えた?』
スルーパス、来たーーー!!な気持ち。こちらはその質問には準備万端、ノータイムで回答。
『テューテ・ビッテ!』
おぉ凄い!な奥さんの反応。そうでしょう、そうでしょうw
、、、でも、返す刀で返ってきたのが奥さんの流暢な日本語、
『私は逆に、日本語で”袋は要りません”を覚えました!』
[土塔えんじ:いったん、CMです]
この言葉を聞いた瞬間、すっと頭が冷え、今まで知らず知らずのうちに犯してた恥を理解しました。。
『今まで俺、エコじゃないことをアピールしまくってた!!しかも、ドイツ語で!!』
__| ̄|○
しかも、今回の相手はドイツ人。
『国際的に恥かいてもうた!!』
__| ̄|○
奥さんに悪意はなかったんですけど、そこからニコニコしてた奥さんの顔を直視できませんでした(苦笑)人生でも指折りの恥ずかしさで、、、
この奥さん、本当にエコな方でこれ以降もちょくちょくお会いしましたが、レジ袋もそうですが、ティッシュペーパーもほとんど使わないのです。常にハンカチを複数枚もっていて、ティッシュを使う場面でもハンカチで対応されていまして。もの凄く徹底されていて、そんな姿を見るたびに『テューテ・ビッテ』の時の記憶が蘇り、何度も恥ずかしい思いをしていました(苦笑)
ちなみにこの時以降、『どんなドイツ語を覚えた?』には、『ミットネーメン』にしようと心に誓っております。もう、聞かれることもないんですけどw
【我が子への言葉】
調子こくときは、それが人として正しい行動になっているか?を確認してからな。国際的に恥かく時があるよw
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